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理経、米Apposite「Netropy Traffic Generation」に二つの新機能を追加

週刊BCN+ 2022年11月15日 14時20分

 理経は11月15日、米Apposite Technologies(Apposite)のネットワーク上に最大100万端末からさまざまなトラフィック(データ)を生成し疑似的に本番環境を構築して、試験を行うことが可能な製品「Netropy Traffic Generation」に、DNSサーバー負荷試験とサイバー攻撃対策を実現するプロトコルを生成する二つの新機能を追加したと発表した。

 今回追加した新機能は、DNSの負荷試験に特化した「DNS Storm」と、サイバー攻撃を受けた場合の状況を疑似的に作りだすことで、あらかじめ対策を行うことが可能な「Attack Library」。

 DNS Stormは、プロバイダーや会員制サイトなど、DNSに大量のアクセスがある企業の事前試験に利用されるもので、100万の端末からクエリ(接続要求)があった際に、どれくらいの負荷がかかるのかを検証するため、DNSに特化したプロトコルを生成する。操作はGUIで、直観的に容易に試験項目を設定できる。

 Attack Libraryは、約1万種類のサイバー攻撃のプロトコルをネットワーク上に流し、サイバー攻撃対策向けの試験を可能にした。マルウェアに感染しているファイルを送り、ファイアウォールがブロックできるか、ブロックできない場合は要因がどこにあるかを確認し、改善を図る。

 同社では今後、ネットワークのさまざまな通信の経路確認を必要とするサービスプロバイダー、キャリア、会員制サイト運営者、SIer、データセンター、他民間企業に向けて販売していく。

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