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DDSの「多要素認証基盤 EVE MA」、香川県坂出市が導入

週刊BCN+ 2023年1月17日 17時6分

 ディー・ディー・エス(DDS)の「多要素認証基盤 EVE MA」(EVE MA)が、香川県坂出市の職員PCのログオン認証のために導入された。

 坂出市では、新庁舎完成に合わせ通信を有線からWi-Fiへ変更するなど設備を一新。これを機に、職員が使用するノートPCの内蔵カメラを利用して、マスク顔も認証可能な高精度顔認証をもつEVE MAを導入した。全職員約800人が利用するLGWAN接続系のPC認証を、ICカード認証とパスワード認証の二要素認証から、高精度顔認証とパスワード認証の二要素認証へ変更した。

 これにより、ユーザーのカード忘れや紛失、ICカードリーダの故障対応などのシステム管理者負担の削減、ICカードリーダやICカードの予備在庫用意などのコスト負担軽減が図れたこと、EVE MAサーバーを仮想化環境上に構築したことで物理サーバーの調達が不要となり構築費用も抑えることができたとしている。

 また、EVE MAの特徴であるActive Directoryとのシームレスな連携によって、ユーザーの登録、追加、削除をサーバー側でCSVにより実行でき、Active Directory内で直感的に操作できることがシステム管理者の大幅な負担軽減になったとしている。

 坂出市では、2022年3月に職員のユーザー登録を実施、月末の人事異動対応を経て、同年4月1日から本格稼働を実践している。なお、坂出市へのEVE MA導入にあたっては、四国日立システムズが導入サポートを行った。

 EVE MAを導入することで、高精度顔認証のほか、マイナンバーカードを用いた認証などを活用したWindowsログオン認証、アプリケーションなどへのログイン認証が可能となる。また、生体情報やパスワードなど他の認証要素と組み合わせることで、「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に示される二要素認証にも対応する。

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