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日立システムズ、マクニカに「SAP S/4HANA」へのマイグレーションを実施

週刊BCN+ 2023年1月31日 15時17分

 日立システムズは、マクニカに対して「SAP S/4HANA」へのマイグレーションを行った。これまでに日立システムズが培ったSAPに関する知見・経験とマクニカの業務・業界に精通した知識を生かし、2年におよぶプロジェクトを完遂した。 マクニカは、成長戦略の実現に向け、新たな経営システム基盤「次世代システム」構築プロジェクトを2018年に立ち上げ、20年からはERPを中心としたプロジェクトを開始した。日立システムズは、マクニカの次世代システム構築プロジェクトで、SAPシステムの改修やSAP S/4HANAへのマイグレーション、クラウドへの移行などの中核業務を担当した。

 SAPシステム改修では、マクニカの業種・業界に対する業務知識と、数多くの課題対応実績を生かして、システム上の300の課題を解決した。これにより、全社視点での業務効率化を図ることができ、「受発注業務の引き当て」プロセスの改善では月400時間の工数削減を実現した。

 SAP S/4HANAマイグレーションでは、入念なアセスメントと4回にわたるリハーサルで、スムーズで確実なマイグレーションを実現した。システムのクラウド基盤をマイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」に移行したことで、これまで数週間かかっていたリソース増強が3~4日で可能となり、急増する受注に対応できる仕組みを構築できた。

 日立システムズは、さまざまな業種の顧客に多様なITサービスを提供しており、SAPソリューションの導入に関しても20年以上のシステム導入や運用保守などの豊富な実績と、多くの専門技術者を有している。今後、このプロジェクトで実現した課題解決を含む大規模なSAP S/4HANAへのマイグレーションを、半導体業界だけでなく製造業や医薬品業界などでも実現する。

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