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DDS、君津市に導入した「多要素認証基盤 EVE MA」が安定稼働9年目に

週刊BCN+ 2023年2月16日 17時19分

 ディー・ディー・エス(DDS)は2月15日、「多要素認証基盤 EVE MA(イヴエムエー)」が千葉県君津市の職員PCのログオン認証のために導入され、9年間安定稼働を継続していることを発表した。

 君津市では、2013年に汎用系で運用していた基幹系システム(後のマイナンバー利用事務系システム)をWindowsベースに移行したことをきっかけに、新しい認証システムとして指紋認証が可能なDDSのEVE MAを導入した。現在、マイナンバー利用事務系PCのWindowsログオン認証で、300人の職員がEVE MAを活用。認証方式は指紋認証とパスワード認証の二要素認証で、Windowsログオン後に接続する住民記録システムなどの起動時にもEVE MAの認証を利用している。

 導入以来9年間、指紋認証ユニットの故障がほとんどないこと、認証ができないというトラブルの発生もない安定稼働が評価され、継続利用につながった。また、ユーザー管理についてActive Directoryで行う対象ユーザーの有効期限の設定変更、グルーピング管理などがEVE MAにも自動反映されるため、人事異動時期のシステム管理者の大幅な負担軽減になったと、EVE MAの特徴であるActive Directoryとのシームレスな連携を高く評価している。

 さらに、長期にわたり二要素認証利用を継続したことにより、一般職員からも情報の取り扱いに関して改善案が出るなど、職員のセキュリティ意識向上という効果が得られたとの評価も得ている。

 EVE MAを導入することで、指紋・静脈・顔などの生体認証のほか、マイナンバーカードを用いた認証などを活用したWindowsログオン認証、アプリケーションなどへのログイン認証が可能となる。また、生体情報やパスワードなど他の認証要素と組み合わせることで「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に示される二要素認証にも対応する。

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