フォースメディア、第12世代Intel Core i9搭載のQNAP NAS用ストレージ

　フォースメディアは、QNAP NAS用ストレージの新機種として第12世代Intel Core i9 16コアを搭載し、仮想化アプリケーションのパフォーマンスを最適化する「TVS-H874X-I9」の販売を4月に開始した

　新製品は、信頼性の高いZFSベースのオペレーティングシステム、PCIe Gen.4の拡張性、M.2 NVMe SSDキャッシングと2.5GbE/10GbE接続機能を搭載し、複数の仮想マシン、アプリケーションサーバーとビジネスデータのバックアップ/復元アプリケーションをサポートする。

　最大64GBのデュアルチャネルDDR4メモリをサポートし、二つの2.5GbEポートとM.2 2280 PCIeスロットを備え、SSDキャッシングを構成するときにNVMe PCIe SSDを使用してIOPS パフォーマンスを向上することができる。また、NASのコア機能を拡張するための高速PCIe Gen.4スロットは、10/25GbEネットワークアダプター、M.2 SSDと2.5GbE／10GbEポートを追加するためのQM2カード、仮想マシンへのGPUパススルーを有効にするためのエントリーレベルのグラフィックスカードやQNAP拡張エンクロージャーを接続するためのストレージ拡張カードなどを搭載することを可能にする。

　HDMI出力により、ユーザーはTVS-H874X-I9に保存または実行されているマルチメディアやVMコンテンツを直接表示できる。同製品には、高速伝送が要求されるデュアルポート10GBASE-Tネットワークカードがプリインストールされている。

　ZFSベースのQuTS heroオペレーティングシステムを使用。データの整合性に重点を置いて設計されたZFSファイルシステムは、自己修復機能とWORM（Write Once, Read Many Times）に準拠している。また、最適なストレージ使用率、より高速なデータ転送、より長いSSD寿命のために、ブロックレベルのインラインデータ重複排除と圧縮テクノロジーもサポートしている。また、システムのステータスとデータを完全に記録するために、最大6万5536個のスナップショットをサポートする。

　包括的なApp Centerは、仮想マシンホスティングやコンテナ（LXD、Docker、Kata Containersをサポート）など、同製品のアプリケーションの可能性をさらに拡張するさまざまなインストールオンデマンドアプリを提供し、VMware/Hyper-Vバックアップの促進、ローカル／リモート／クラウドバックアップの合理化、Google WorkspaceやMicrosoft 365バックアップなどを容易にする。

　価格は、単体モデルがオープン、HDD搭載モデルが90万円（1TB×8）から。