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ウォッチガード、ファイアウォールアプライアンス「Firebox」の新モデル

週刊BCN+ 2023年7月7日 16時17分

 ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン(ウォッチガード)は、テーブルトップ型ファイアウォールアプライアンス「Firebox」の新モデルとして「T25/T25-W」「T45/T45-POE/T45-W-POE」「T85-POE」を発表した。 新モデルシリーズは、ウォッチガードのUnified Security Platform(統合型セキュリティプラットフォーム)アーキテクチャーを活用しており、WatchGuard Cloudを通じて包括的なセキュリティとシンプルな管理機能を提供する。また、ビジネスでのリモート環境や分散環境で必要となるパフォーマンスも備えており、最新のネットワークセキュリティ脅威に対して優れた保護機能をもたらす。

 メモリの増設と処理スピードの高速化によって、スループットが向上。ウォッチガードのパートナー、MSP、IT管理者は、ブランチオフィス、オフィス機器、リモートデバイス、リテールのPOS(販売時点管理)ソフトウェア、リモートユーザーなどを、巧妙化する最新の脅威から保護しつつ、ネットワーク構成や管理要件のシンプル化を実現する。

 さらに、APT Blocker(サンドボックス型マルウェア検知)やエンドポイントとネットワークのナレッジを共有するエンタープライズクラスのセキュリティサービス「ThreatSync」が利用可能であり、専任のセキュリティチームをもたない中堅・中小企業に最適な製品となっている。また、分散型環境に対して高度なマルウェア保護機能を提供するだけでなく、新アプライアンスモデルではSD-WANも利用可能で、定義されたポリシーに基づき、複数の接続環境を横断してネットワークトラフィックをダイナミックに分散することにより、ネットワークパフォーマンスを最適化する。

 WatchGuard Cloudの最新アップデートを活用。SD-WANリンクのステータスやフェイルオーバーを可視化してリアルタイムでアップデートし、複数リンクにわたるロードシェアリングを可能にする最新のFireware(OS)機能もサポートしている。これらの機能はウォッチガードのすべてのサービスパッケージに含まれている。

 各製品の主な特徴は、T25/T25-Wで小規模オフィス、ホームオフィス、小売店などの環境に対して、包括的なエンタープライズレベルのネットワークセキュリティ通じて、スタンドアロンまたは一元管理による保護機能を提供する。また、WatchGuard Cloud経由のゼロタッチデプロイメントにより、リモートロケーションでの迅速な設定を可能にし、セキュアな接続を実現する。最大403MbpsのUTMスループット(ゲートウェイアンチウイルス、IPS、アプリケーション制御を実行した状態)を実現し、五つの1ギガビットイーサネットポートを備えている。

 T45/T45-POE/T45-W-POEは、SMB(中堅・中小規模)に対して、包括的なエンタープライズレベルのネットワークセキュリティを通じて、スタンドアロンまたは一元管理による保護機能を提供し、ネットワークアクティビティ/セキュリティイベントの可視性を向上する。また、柔軟な管理ツールにより、リモートロケーションでの迅速な設定が可能で、ビジネスでのセキュアな接続を実現する。最大557MbpsのUTMスループットを実現し、一つのギガビットイーサネットポートを備えている。PoEモデルでは、PoE+ポートを一つ備えており、Wi-Fiアクセスポイントなどのデバイスに電源を供給することができる。

 T85-POEは、ネットワーク要件に応じてハイパフォーマンスのエンタープライズレベルのセキュリティを提供し、SD-WAN機能、包括的なUTM保護機能、940Mbps超のスループット、そして統合ファイバーまたは4G接続対応の拡張モジュールを備えている。また、二つのPoE+ポートを備え、周辺機器への電源供給も可能となっている。

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