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日立システムズなど4社、日本ウェルビーイングコンソーシアムを設立

週刊BCN+ 2023年7月28日 15時55分

 日立システムズ、インテグリティ・ヘルスケア、ANA X、サワイグループホールディングスの4社は7月27日、「日本ウェルビーイングコンソーシアム」を設立すると発表した。これにより、住民が健康なまちづくり、従業員が健康な企業づくり、医療サポート、ウェルネスツーリズムを推進し、自治体、健康保険組合、企業などに提案していく。

 日立システムズは、要配慮個人情報である医療情報を安心安全に運用できる3省2ガイドラインに対応したアマゾン ウェブ サービス(AWS)が提供するクラウドサービスのプラットフォームとPHR情報を格納できるPHR基盤を提供している。

 このプラットフォーム上で、PHR管理システム「Smart One Health」(インテグリティ・ヘルスケア)、PHR管理アプリケーション「SaluDi」(サワイグループホールディングス)、モバイルアプリケーションサービス「ANA Pocket」(ANA X)、「健康支援サービス(健康経営)」と「健康支援サービス(MIRAMED)」(日立システムズ)のサービスを提供する。

 日本ウェルビーイングコンソーシアムでは、PHR基盤と各社のアプリケーションを組み合わせ、ポイントをはじめとしたインセンティブも取り入れた形で自治体、健康保険組合、企業に対して健康経営や健康増進など、QoL向上のための行動変容をテーマにしたウェルビーイングの支援を実施する。まずはファーストステップとして、健康なまちづくり、観光の誘致、また移動先でのヘルスケアサービスの提案を行っていく。

 今後、日本ウェルビーイングコンソーシアムは賛同する企業、団体、アカデミアとの連携先を増やし、ウェルビーイングで実現できる範囲を広げていく。この取り組みで得られるデータの分析により、各サービスの機能のアップデートを行い、エビデンスに基づいた「健康~未病~特定保健指導~受診勧奨までのワンストップサービス」の提供を強化する。また、日本のどこにいても日々のバイタルデータを医師・薬剤師に共有しながら医療サービスが受けられる体制を築き上げていく。

 日本ウェルビーイングコンソーシアムでは、医薬・ヘルスケアプラットフォーム上にパートナーとの連携を含めた各種サービスを組み合わせることでエコシステムを構築し、Snowflakeとの協業によるデータ分析サービスなども活用することでウェルビーイングにつながるサービス範囲の拡大を目指す。

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