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アクティファイ、システム/データ保護ソリューションの新版をリリース

週刊BCN+ 2023年9月7日 13時0分

 アクティファイは9月7日、クライアント側のバックアップ時間を大幅に短縮し、セキュアなバックアップストレージを構築できるシステム/データ保護ソリューション「ActiveImage Protector 2022」の新版をリリースすると発表した。 今回の新版では、バックアップをランサムウェアの攻撃に対しても安全に保護でき、バックアップ処理時間も短縮できる「Actiphy StorageServer」をオプションで提供する。このオプションは、ActiveImage Protector専用のバックアップ保存先を構築でき、バックアップデータの転送経路の安全性や効率を高める。バックアップ時間の安全性と効率化を実現できるソリューションとして注目される機能となっている。

 具体的には、保存先とするサーバーにエージェントをインストールするだけで、簡単にActiveImage Protector専用のセキュアなバックアップストレージを構築できる。ActiveImage Protector側ではバックアップ先として統合されているため、指定するだけで簡単に接続できる。また、高速なネットワーク環境では、クライアント側のバックアップ時間を大幅に短縮できる。これは、キャッシュデバイスによるデータ転送の高速化、ネットワーク帯域を無駄なく使用することによる転送の効率化、QUICプロトコルによる安全なデータ転送によって実現した。既存のサーバーでも、SSDなどをキャッシュデバイスとして追加すれば効果を発揮でき、コスト削減にもなる。

 また、ソフトウェアのみで構成されているため、高価なアプライアンスを導入しなくても高性能のサーバー、高速なネットワークの帯域を完全に活用するストレージサーバーを簡単に構築できる。Windows、Linux、Docker版を用意しており、さまざまな環境での運用が可能となる。

 その他の新機能としては、再起動が不要なトラッキングドライバーを提供する。トラッキングドライバーは、ボリュームのI/Oを監視して変更をトラッキングして増分を作成するためのドライバーで、通常のデバイスドライバーはインストールや更新後にはサーバーの再起動が必要だが、今回の新しいトラッキングドライバーでは、インストール時、更新時に再起動が不要になった。導入時、更新時でもサーバーのダウンタイムがないため安全に導入できる。

 リカバリーポイントを指定するだけで、簡単にすぐに復元ができるQuickRecovery機能も搭載。自動的に復元環境を作成するため、リカバリーメディアを作成していなかったとしてもその場で復元が可能となる。ソフトウェアの問題であればバックアップ対象マシンだけで復元作業が完結するため、大幅な時間短縮になる。

 専用のリカバリーメディアの作成が可能なRecovery Media Makerも提供する。対象マシン専用のリカバリーイメージを組み込んだディザスタリカバリー用メディアの作成を行う。メディアは、DVD/Blu-ray、USB HDD、USBメモリと各種メディアをサポート。リカバリーメディア単体で復元できるため、例えば復元時にネットワークが使用できず共有フォルダーやNASに接続できない場合やUSBメディアがもちこめない現場でもすぐに復元が可能となる。

 VMwareのvSphereの新しいディスク形式であるFCD(First Class Disk)を直接バックアップ、リストアできる。仮想マシンにアタッチされたFCDは以前からバックアップ可能だったが、新版では、FCD単体を直接バックアップ、リストアすることができるようになった。

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