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OSK、「DX統合パッケージ SMILE&eValue」がデジタルインボイスに対応

週刊BCN+ 2023年9月22日 16時19分

 OSKは、デジタルインボイスに対応した「DX統合パッケージ SMILE&eValue」の機能強化版を9月22日に発売した。

 インボイス制度がスタートすると、日々の業務に加えて、売り手は適格請求書の作成、買い手は適格請求書か否かを判別するなどの業務が積み重なってくる。デジタルインボイスは、従来アナログで作業していた請求書の処理、支払処理、入金確認といった業務をデジタル化・省力化することで、大幅な業務効率の向上が期待できる。一方で、デジタルインボイスは電子取引に該当するため、電子帳簿保存法の要件を満たした保存も必要になる。

 今回のDX統合パッケージでは、デジタル庁が推奨する共通フォーマット(JP PINT仕様)に対応し、Peppolネットワークを介したデジタルインボイスの送受信だけでなく、業務で必要な作業までシステムでつなげて処理をすることで、業務の効率化を目指す。

 受領に関しては、JP PINT仕様のデジタルインボイスを受信して保存、基幹業務で利用できるデータに変換し、「販売」や「会計」などの業務システムへ引き渡す。発行についても、業務システムで請求が確定したデータから、デジタルインボイスへ変換し、保存と送信を行う。同システムでは、受領、発行、保存の三つのプロセスに対応、保存については電子帳簿保存法に則った管理が可能となる。

 売り手はデジタルインボイスを発行、買い手はデジタルインボイスを受領するための準備が必要となるが、買い手の準備が整うまで時間がかかることが想定される。そのため当面は、買い手ごとにインボイスの発行方法(デジタルインボイス、PDF文書など)が混在し、買い手ごとに切り分ける業務負担が発生する。今回機能強化したDX統合パッケージと「KMD Connect」を利用することで、発行方法を意識せず買い手にあわせてインボイスを発行できる機能も提供する。

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