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SBT、日々の業務で生成AIを活用できる新サービス「DailyAI」の提供を開始

週刊BCN+ 2023年10月24日 15時39分

 SBテクノロジー(SBT)は、日々の業務で活用できる生成AIサービス「DailyAI(デイリーエーアイ)」の提供を11月1日に開始する。

 SBTでは、「ChatGPT」の検証を早期に開始し、これまで社内利用や顧客との実証を通じて生成AIの回答の正確性や利便性などの検証を行ってきた。生成AIの回答精度を向上させるコア技術を独自開発し、顧客への導入支援を通じて生成AIの利活用を推し進めてきた。今回、これらのコア技術・ノウハウをサービスに反映し、セキュアな環境で手軽に生成AIを利用できるサービスとして、DailyAIを新たに提供する。

 DailyAIは、Azure OpenAI Serviceを用いて開発した生成AIサービスで、入力情報を学習に利用せず、顧客のデータを保護するために、強固なセキュリティ対策を施している。DailyAI側で用意するMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)を用いたユーザー認証とアクセス元のIP制限をかけることができるため、セキュアに利用できるのはもとより、顧客側での導入時の設定作業もなく、素早く簡単に始めることが可能。さらに、管理者専用ポータルサイトから日々の利用状況をグラフで確認したり、ユーザーID、日時、対話内容などの利用データ(ログ)をダウンロードすることで、分析や監査などに用いることができる。

 Azure OpenAI Serviceが定めるトークン(テキストをトークンという単位に分解処理したもの)の上限数を超えた利用が可能となっており、長文での質問や回答のやりとりが可能。膨大なアンケートや論文などのファイルを用いる際にも利用できる。

 企業単位で契約するサービスであり、トークン数に応じた従量課金制となる。月のトークン数の利用上限を企業やユーザー単位で設定することができ、顧客自身で予算に応じたコスト管理が可能。想定外の高額請求を避け、安心して利用できる。このほか過去の対話履歴を保存しない「節約モード」など、トークン消費量を抑える機能を搭載している。

 今回提供する「マイデータ活用プラン」では、さまざまな質問に対して自然な対話で回答する一般的な生成AIの利用はもとより、手持ちのExcel、Word、PDFなどの特定のファイルに対して分析や要約などの指示を行うことができる。例えばアンケートデータから傾向を分析したり、複数ファイルをアップロードすることで、ファイルを横断したクロス分析にも対応する。生成AIへ適切な依頼ができるようにプロンプトのサンプル文を利用できる機能も提供する。このほか、会議の議事録データの要約、規約や仕様書などの誤字脱字チェック・修正、外国語への翻訳など、さまざまな用途に利用できる。

 「マイデータ活用プラン」は、複数ファイル分析やプロンプト入力アシストなどさらなる機能拡充を予定している。また同プランに続き、社外秘情報を含む社内のクラウド上にある大量のドキュメントに対して、自然言語解析技術を用いた検索を行い、社内データに基づく回答を実現させる「社内データ検索プラン」の提供も予定している。今後、さまざまなインターフェースと連携し、手元のデータや社内データの分析と生成AIの融合により、業務効率化や生産性向上を支援する利便性の高いサービス提供を目指していく。

 サービス利用料は、月額10万円(税別)から。なお、DailyAIのリリースにあたり、サービス利用料が1カ月間無料のトライアルキャンペーンを実施する。11月1日から12月15日までに申し込みをした顧客で、先着30社限定となる。

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