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CData、ETL/ELTツール「CData Sync」の2023 Q4アップデートを発表

週刊BCN+ 2023年11月2日 15時58分

 CData Software Japan(CData)は10月31日、クラウド・DBデータのETL/ELTデータパイプラインツール「CData Sync」が、2023 Q4アップデートでリアルタイムニーズに応える継続的レプリケーションのサポートを開始したと発表した。また、カスタムAPIやSyncが未対応のAPIにノーコード接続する汎用APIコネクタのリリース、Databricks Unity Catalog対応などの機能追加を提供した。

 CData Syncは、複数のSaaSやオンプレミス・クラウドデータベースの業務データをデータ分析環境にレプリケーションする製品。現在のビジネスは、データドリブンで素早い判断が求められている。CData Syncユーザーからは、「日次バッチや数時間おきのバッチではなく、データ分析基盤でリアルタイムデータを扱いたい」とのニーズが大きくなっていた。今回バージョンアップでは、UIで1分間隔の継続的レプリケーションの設定が可能となった。1分間隔でのレプリケーションは、常にレプリケーションジョブを回している状態ともいえ、取得できる最新のデータを使って、データドリブンでタイムリーな経営判断や対顧客アクションを実現できる。

 また、CData Syncはすでに270のフル実装のデータソースと、API Profile 150種類超の合計420種類を超えるデータソースをデフォルトでサポートしているが、企業には社内用のカスタムAPIやCDataが対応しきれていないSaaS APIが多く存在。新機能である「API Connector」は、JSON・XMLでのレスポンス形式の未対応APIに対するノーコードでのデータソース接続を実現する。APIのURIと認証方式を設定することで、レスポンスからスキーマを自動解析し、ノーコードでCData Syncで利用可能なテーブルとすることが可能になる。

 さらに、今回のアップデートでは、AIを使ったレイクハウス上のデータガバナンスソリューションであるDatabricks Unity Catalogのサポートを開始。同期先としてDatabricksを指定した際に、同期データをUnity Catalogで使用できる形で格納する。

 このほかに、「メールサーバー(SMTP)へのOAuth認証」をはじめ「dbt Cloudのシングルテナントアカウントのサポート」「スケジュール実行の複数曜日の選択が可能」「既存テーブルへの挿入をサポート」「GA4での差分更新の強化」「JSONコネクタでの同一フォルダ内・同一形式のファイルの一括同期」「kintoneデータソースがデフォルトセットアップに」「新規データソースとしてIBM Informix、Azure DevOpsに対応」などの機能強化を行っている。

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