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EQT Xファンド、アクロニスの過半数株式を取得

週刊BCN+ 2024年8月8日 15時45分

 アクロニスと欧州系投資ファンドのEQTは8月7日、同社の最新ファンドであるEQT Xファンドがアクロニスの過半数株式を取得することを発表した。創業者、経営陣、CVC、Springcoast、BlackRock Private Equity Partnersが運用するファンドやアカウントといった既存の投資家は、引き続き少数株主として残る。アクロニスは、取引で2022年に完了した前回の成長資金調達ラウンドを上回る評価を受けている。

 03年に設立されたアクロニスは、ネイティブに統合された高効率なサイバーセキュリティーとデータ保護プラットフォームをマネージドサービスプロバイダー(MSP)向けに提供するITソリューションベンダー。データとワークロードが増加し、企業がサイバーセキュリティーの重要性を認識している市場のなかで、高い水準のデータセキュリティー、整合性、信頼性を確保しながら、顧客がIT機能をアウトソーシングできるようにする。

 アクロニスはMSPチャネルを通じて、ネットワークを迅速に拡大し続けることが可能な体制を整えている。世界中に15のオフィスと、1700人以上の従業員を擁するアクロニスのネットワークは150カ国以上に広がり、2万社以上のサービスプロバイダーが75万以上のビジネスを保護している。

 取引の完了は規制当局の承認を待って、25年第1四半期から第2四半期にかけて行われる予定。なお、アクロニスはドイツ銀行(金融面)、Willkie Farr&Gallagher(法務面)からアドバイスを受けている。

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