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DIS、Phygital企業のDEVAR Entertainmentと独占的ディストリビューター契約

週刊BCN+ 2024年9月13日 16時16分

 ダイワボウ情報システム(DIS)は9月12日、世界各国で拡張現実(AR)技術の提供・サポートを行うPhygital企業の米DEVAR Entertainment(DEVAR)と独占的ディストリビューター契約を締結し、AR技術活用に向けたプラットフォームとサービスの提供を開始すると発表した。

 ARは、現実空間にバーチャル3Dモデルを組み合わせられる技術で、ゲームなどのエンターテインメント系の分野だけではなく、ビジネスの場でもさまざまな業界や分野で活用が期待されている。DISでは、技術が急速に進化・発展していく中、国内市場にこうした技術をいち早く取り入れ、洗練された利便性の高いデジタル社会を実現するためDEVARとの協業を開始する。

 DEVARは、米国カリフォルニア州に本社を置く、AR技術を中心とした製品とサービスを提供する企業。AR技術の開発と普及で世界をリードする企業の一つで、WebARのサービスでは世界市場をけん引してきた。

 現実世界とデジタルコンテンツを融合し、新たなライフスタイル・消費体験を生み出すことを「Phygital(フィジタル)」(フィジカル+デジタル)と呼ぶ。これらの技術が進歩することで、新たに刺激的なライフスタイル体験が生まれる。DEVARは、AR/XR体験やフィジタル製品を生み出すためのプラットフォーム「MyWebAR.com」を開発。MyWebAR.comは、プログラミングスキルがなくても、ウェブブラウザー上でARコンテンツを作成・体験できるサービスとなっている。

 すべてのARコンテンツを簡単に操作できるのが特徴。ARの専門家や技術者がいない環境であっても、ARを活用することができ、これによって提案をより具体的に、拡張現実でリアルに伝えることができる。また、アイデアも具現化することが可能となる。

 例えば、ユーザーは家具を配置した部屋全体の雰囲気を確認したり、教育現場で書籍や実物に触れてユニークな体験をしたり、製造工場で複雑なメカニズムを3Dで探究したり、3Dでテスト運転をしたり、服や靴、メガネを「試着」したり、メイクアップを試したり、レストランで注文する前にメニューを拡張現実で見たりすることができる。風景との関係でどのように変化するかを確認したり、製品のセールスポイントや使用方法を表示したりと、業界を問わずさまざまな場面で活用できる。

 DISは、DEVARが提供するMyWebARを、全国96拠点の営業網による地域密着型の営業体制で、約1万9000社の販売パートナーを通じて、全国の利用ユーザーへ届け、企業のデジタル化とビジネス変革をサポート。また、AR技術の可能性を最大限に引き出すことにより、新たなビジネスモデルの創出に取り組んでいく。

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