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ネットワールド、米VAST Dataとディストリビューター契約を締結

週刊BCN+ 2024年10月10日 15時46分

 ネットワールドは10月9日、米VAST Dataとディストリビューター契約を締結したと発表した。これにより、新世代ハイパースケールアーキテクチャーのデータプラットフォーム「VAST Data Platform」を、アプライアンスモデルで提供する。 VAST Data Platformは、低価格で容量効率に優れるQLC(クアッドレベルセル)フラッシュを搭載したオールフラッシュストレージ。耐久性や書き込み速度をさらに向上させるためにSCM(ストレージクラスメモリー)を組み合わせ、独自の新しいデータ構造を採用している。また、パフォーマンスと容量を独立してペタバイト以上の大容量まで柔軟に拡張可能な分散型シェアード・エブリシングのアーキテクチャー、重複排除や従来の圧縮に加えて類似性に基づくデータ削減処理などの独自の革新的な技術を駆使して、従来ストレージのさまざまな課題やトレードオフを解消する。

 同プラットフォームでは、長年にわたり普及してきたストレージの階層化を不要とし、100テラバイトからエクサバイト規模のデータへの高速アクセスを可能にすることで、AI/機械学習やディープラーニングなどを使った分析、HPC、ライフサイエンス、ビッグデータ解析など、さまざまなアプリケーションに最適なソリューションを提供する。

 また、フラッシュメモリーの摩耗を最小限に抑え、長期使用を想定して設計。3~5年のライフサイクルを想定している一般的なストレージを上回る、最長10年の長期サポートを提供する。

 AIや機械学習などのデータ駆動型アプリケーションでは、大規模なデータセットに柔軟に高速アクセスする必要があるが、階層化されたストレージではそのニーズに十分対応できず、高性能であっても高コストでは活用範囲が広がらないという課題があった。VAST Data Platformは、スケールアウト型NASやオブジェクトストレージ領域はもとより、リアルタイム分析やディープラーニングなどの新しいデータドリブンアプリケーションのデータ基盤に最適となっている。

 ネットワールドでは、VAST Dataとの協力を通じて、AI/機械学習分野に向けたソリューションの提供を強化し、今後の成長著しいAI市場を支えるための技術とサービスを充実させて提供していく。アプライアンスモデルでの販売・出荷開始は、2025年度上半期を予定している。

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