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ニュータニックス・ジャパンなど3社、オンプレミス型生成AI実現に向け連携強化

週刊BCN+ 2024年10月11日 17時15分

 ニュータニックス・ジャパン(Nutanix)とDataRobot Japan(DataRobot)、日立システムズの3社は10月10日、日本市場における顧客のAI関連サービスの開発プロセス効率化を目指したパートナーシップを発表した。 今回の取り組みにより、3社は、機密性の高い企業内データセットに適したオンプレミスの生成AIソリューションの提供を実現するため、共同でAIプラットフォームの検証を開始した。また、日立システムズが、日本初の「Nutanix AIコンサルティング&データサービスパートナー」となることで、生成AIの業務適用を急ぐ顧客に対して、セキュアでフルスタックの企業向けAIプラットフォームからAIコンサルティング&データサービスまでの全体をカバーし、セキュアな環境での生成AI導入を迅速に支援する予定。

 具体的には、生成AIの業務適用を急ぐ顧客に向けて、AIアプリケーションの構築と導入に最適なインフラストラクチャーとソフトウェアサービスを備えた機能集約型のAIフルスタックサービスの実現を支援する。

 Nutanixが提供する「Nutanix GPT-in-a-Box」は、モデルとデータストレージ用のNutanix ObjectsおよびNutanix Filesと統合されたAI対応スタックの構築をシンプル化し、顧客がデータをコントロールできるようにする。GPT-in-a-Box 2.0で提供する新機能は、ビルトインのGUI、ロールベースのアクセス制御、監査可能性、ダークサイトのサポートに加え、NVIDIA NIMsマイクロサービスとHugging Face LLMライブラリーとの統合により、Nutanixのシンプルさをユーザーエクスペリエンスにもたらす。

 DataRobotが提供する「DataRobot AI Platform」は、予測AIと生成AIの開発・管理・監視を一元化するプラットフォーム。さまざまなAIモデルの構築やデータ分析などのプロセスを簡略化する。Nutanix上に直接インストールすることが可能なDataRobotを利用することで、Nutanix基盤上で完結したデータ利活用環境“AI-in-a-bo”"を実現し、生成AIをセキュアに利用することが可能となり、生成AIからのビジネス価値創出を加速する。

 日立システムズでは、顧客がAIを業務適用する際のコンサルティングから、GPT-in-a-Box 2.0、DataRobot AI Platformを活用したAIインフラストラクチャーの実装と運用、データ利活用の効率化などをサポートする。具体的には、顧客の課題やニーズに合わせて生成AI・予測AIの業務適用の選定、業務改善を支援する。また、業務データを取り扱うような高い機密性が求められる場合、業務活用のために必要なRAGやLLMの実装、運用などを提供することでオンプレミスでのセキュアな環境構築を支援する。

 3社は、今回開始したAIプラットフォームの検証を進め、生成AIの導入を急ぐ、とくにデータコンプライアンスの厳しい政府・防衛・官公庁や金融、製造業などの大企業の課題解決を目指す。

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