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都築電気、生成AIを用いた社内文書検索サービス「amie」の取り扱いを開始

週刊BCN+ 2024年12月13日 16時6分

 都築電気は、生成AIを用いた社内文書検索サービス「amie(アミー)」の取り扱いを開始した。開発元であるペネトレイト・オブ・リミットと協働し、同サービスの導入を推進していく。 DX推進を加速させるツールとして、AIの活用が期待されている。都築電気では、多様なニーズへ柔軟に対応するため、各種パートナーと協働しながらAIによる価値提供を推進している。とくに、生成AIについては日本マイクロソフトの協力のもと専門のワーキンググループを立ち上げ、「自社サービス強化」と「社内生産性向上」の二軸に対し生成AIを利活用するアプローチを行ってきた。

 同ワーキンググループでの調査や顧客ヒアリングを通して、多くの企業がいまだ生成AIの具体的な業務利用に至っていないという実態がわかった。また、利活用の方向性として「自社の規定やマニュアルに基づき、従業員からの質問対応を任せたい」というニーズが多いこともわかった。これらを受け、自社で総務人事、商品情報、技術情報の質問応答を実践し有効性が確認できたことから、顧客の生成AI活用の手始めとして「社内情報検索、社内問い合わせ対応」に活用できるamieの取り扱いを決めた。

 amieは、チャットボットとの対話形式で社内資料の検索が可能。ユーザーからの質問に、要約文やサムネイル画像を用いた直感的でわかりやすい回答を提供する。また、社内ドキュメントや学習させたいウェブサイトを準備しアップロードするだけで、構造化を自動実行。通常のチャットボットに必要なFAQやシナリオを作成することなく、利用が可能となる。

 管理者画面ではユーザーの利用実績の把握や、ダッシュボード画面を用意。同社アナリティクスメンバーによるログデータ分析も、要望に応じて対応する。さらに、amieの画面内で生成AIの代表的機能である「テキスト生成」が可能。アイデア出しや議事録作成、メールの作成・構成などの日常業務の効率化を支援する。

 都築電気は、AIシステム構築・データ分析のための同社サービス「D-VUE Service」で、顧客のデータ活用支援を網羅的に行っている。今後、amieをDX支援の具体的な選択肢の一つとして位置づけ、展開していく。

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