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理経、京都市立西京高等学校附属中学校の企業訪問受け入れを実施

週刊BCN+ 2024年12月19日 14時0分

 理経は、12月4日に京都市立西京高等学校附属中学校の生徒5人の企業訪問を受け入れた。

 西京高等学校附属中学校では、「未来社会で幸せをつかみ取るために、自分たちが考える理想の未来を実現するための方法を探る」というミッションのもと、仮説検証型フィールドワークに取り組んでいる。

 今回、同校の研修旅行での班別研修を通じて、来社した生徒の班では「災害から人々を助けられるような国家づくり」について取り組むなかで、災害から人々の命を助けるための方法を最新技術の視点から学び、より発展させた災害対策を知りたいという意見が寄せられたため、企業訪問の受け入れを実施した。

 生徒たちは「政治機能を分散させることで、首都直下型地震などの大災害が起こっても政治の破綻を防げるのではないか」という仮説を立てており、「政治機能の分散」の課題として、各機関同士の連絡にかかわる通信技術について知りたいとの質問を受けた。そこで、Jアラートで培ってきた理経の災害に強い長距離無線LANを利用した防災情報システムや、その通信技術について講義を行った。これらは実際に自治体で利用されているものとなる。

 近年、地震や土砂災害など自然災害が甚大な被害をもたらしている。講義では、2018年に発生した西日本豪雨の状況を基に被災状況を再現した「土砂災害避難体験VR」の映像を見てもらい、訓練によって疑似体験することで、災害時にとるべき行動を知ることの重要性を伝えた。

 また、火災時にとる行動として正しいものを選択しながら避難訓練を行える「火災避難体験VR」も体験してもらった。

 参加した生徒たちは、「話を聞き、インターネットで調べるだけではわからないようなことをたくさん知ることができた。VRについては、実際に体験させてもらうことができ、イメージをより明確にすることができた」「今のVRやこれからのVRなどのさまざまな知見を広めることができた。情報の流れ、防災システムなどを教えてもらい、現状や課題、これからの対策なども考えることができた」「『防災を最先端技術で考える』という考えのもと、VRを体験し、話を聞いたことで研究の幅が広がった。また、過去の災害VRはこれから起こる災害を連想できるような、とてもためになる時間だった」「僕らのチームの仮説について考えるにあたり、この体験はとても参考になるものだった。ネットワークやVRの技術などについて教えてもらったこと生かして仮説を深められるよう努めたい」などの感想を述べていた。

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