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キヤノンITS、「WebPerformer-NX」にアプリライブラリ機能を搭載

週刊BCN+ 2024年12月23日 14時11分

 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、利用者のさまざまなニーズに応じたサービスの構築を支援するプラットフォーム「WebPerformer-NX」で、直観的に素早くサービス構築ができる「アプリライブラリ」機能を12月24日にリリースする。 急速な環境変化への適応を迫られている多くの企業は、業務効率化や競争優位性の確保を目指し、DXに取り組んでいる。一方で、DXの実現や具体的な手法について悩んでいる企業は少なくない。こうした顧客の課題を解決するために、キヤノンITSは、顧客のデジタルサービスを支援するプラットフォームとしてWebPerformer-NXを2023年から提供してきた。

 今回リリースするアプリライブラリ機能は、キヤノンITSが用意したすぐに利用できるアプリケーションのサンプルや、顧客が作成したアプリケーションを保管/公開する機能。サンプルを参照し実業務をイメージすることや、標準とするコードの記述方法などの保管ができる。これにより、デジタルサービスの推進を検討するなかで、具体的な手法やアプローチに課題を抱える業務部門、生産性と品質の向上を目指す開発部門にとって強力な支援機能として活用できる。

 さまざまなアプリケーションや機能のサンプルが格納されているアプリライブラリから、要件にマッチしたサンプルを選択し活用することで、明確なイメージをもち直観的にサービスの構築ができる。また、サービス構築に必要な機能や定番の要素を開発環境へ容易に取り込める。さらに、開発者自身が作成したサンプルをアプリライブラリにアップロードしチーム内に共有できるため、ナレッジ共有の促進も図れる。

 業務部門のメリットとして、ユーザー登録やログイン機能、商品の表示や購入手続きなど、実際のサンプルのアプリケーションを見ながらサービスに必要な機能や画面遷移の検討ができる。また、開発部門では、特定のボタンやメニュー、画面遷移など、よく使われる要素をサンプルから選択することで自身の開発環境に必要な機能を効率的に追加できる。

 今後は、DX推進を担う顧客がサービス構築を快適に進められるよう、顧客の声を重視し機能強化を進めていく。その一環として、25年春ごろに、生成AIの技術を活用したWebPerformer-NXの使い方に関する質問をチャットベースでガイドするサービスや一部記述が必要となるソースコードを提案する機能のリリースを予定している。

 WebPerformer-NXの税別価格は月額14万円から(年間契約)。アプリライブラリはWebPerformer-NXの利用料金に含まれる。

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