Infoseek 楽天

大塚商会の24年12月期決算、売上高と各利益は過去最高に

週刊BCN+ 2025年2月4日 16時35分

 大塚商会は2月3日、2024年12月期(24年1~12月)の決算を発表した。それによると、売上高は1兆1076億6800万円(前年同期比13.3%増)、営業利益は743億6000万円(同18.1%増)、経常利益は759億3100万円(同17.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は534億8100万円(前年同期比12.7%増)と増収増益となり、売上高と各利益は過去最高となった。 コンサルティングからシステム設計・開発、搬入設置工事、ネットワーク構築まで最適なシステムを提供するシステムインテグレーション事業の売上高は、7317億1200万円(前年同期比16.1%増)だった。

 サプライ供給、ハード&ソフト保守、テレフォンサポート、アウトソーシングサービスなどにより導入システムや企業活動をトータルにサポートするサービス&サポート事業では、オフィスサプライ通信販売事業「たのめーる」やサポート事業「たよれーる」などストックビジネスに引き続き注力し、売上高は3759億5500万円(前年同期比8.3%増)となった。

 25年12月期については、スローガンである「お客様に寄り添い、DXとAIでお客様と共に成長する」の方針のもと、オフィスまるごとへの取り組みをさらに進め、顧客の状況に応じた業務の革新につながるDX推進への取り組みの支援やAIソリューションの強化を図る。なかでもデジタル化が遅れている中堅・中小企業の顧客に対しては、生産性向上やコスト削減を実現する付加価値の高いソリューション提案を行い、顧客満足度の向上に努めていく。

 そのために、営業やサポートの活動を支援する各センター機能やお客様マイページなど多様なチャネルを組み合わせ、顧客接点の強化を図るとともに、AIなどの技術を活用した営業プロセス支援により営業活動のさらなる効率化を推進。また、ESG課題の解決とSDGsの達成への貢献に向け、ITを活用したサービスやソリューション提供を行う。加えて、従業員エンゲージメント向上へつながる取り組みについても引き続き進めていく。

 25年12月期の連結業績予想は、売上高が1兆2130億円(前年同期比9.5%増)、営業利益が823億円(同10.7%増)、経常利益が822億円(同8.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が550億円(同2.8%増)としている。セグメント別の売上高は、システムインテグレーション事業が8079億円(同11.0%増)、サービス&サポート事業が4051億円(同6.6%増)を見込んでいる。なお、25年12月期の期首から、連結子会社の業績管理区分の一部を見直し、事業セグメントの区分方法を変更する。これに伴いセグメント別業績予想の前年同期比は、24年12月期の数値を遡及し算出している。

この記事の関連ニュース