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【日本の猛暑】対策しても…8割が「今の体調管理だけでは不安」 やりがちなことが〝猛暑ストレス〟に 

よろず~ニュース 2024年7月17日 8時10分

 キリンホールディングス株式会社がこのほど、全国の20~60代の男女600人に対して「夏の体調管理に関する調査」を実施。調査の結果、夏の体調管理を行っている人の約8割が「夏の体調管理は十分にできていると思う」と回答する一方で、7割以上が夏風邪や夏バテなどの体調不良を経験していることが分かった。

 近年の夏について、気象庁のデータでは2023年6~8月の猛暑日(最高気温が35℃以上)は22日間を記録。平均最高気温も過去5年間で23年がいずれも最も高い数値となり、暑さは高まる傾向にある。また別の気象庁データでは、24年7~9月の平均気温は全国的に高い見通しとなり、3カ月の平均気温の出現確率は平年を上回るという予想。特にラニーニャ現象により、東南アジア付近の海水温が上昇することで日本の気温もさらに高くなる可能性があるとのことだ。

 本調査によると、これまで夏に体調不良になった経験がある人は7割以上存在する。6~8月で平均4.3回ほど体調不良になるとわかった。主な体調不良の内容は1位が「全身のだるさ」(61.8%)、2位が「疲労感」(51.4%)、3位が「食欲不振」(40.7%)となった。

 また調査対象の約7割が「夏に体調管理を行っている」と回答。主な対策方法として「十分な水分補給」(67.2%)、「エアコンや扇風機の使用」(62.1%)、「こまめな休憩」(41.7%)が多く挙げらた。さらに体調管理している人への調査では、78.6%が「十分にできていると思う」と回答する一方で、それ以上の85.5%が「今の体調管理だけでは不安がある」と回答。年々暑さが増す中で、夏の体調管理に不安を持つ人が多いことがうかがえた。

 夏の暑さが継続することによるストレスが免疫を低下させることを”猛暑ストレス”と定義される。「猛暑ストレス」について質問したところ、約7割が「知らない」と回答した。また「夏の猛暑日についついやってしまうこと」には、「食事のメニューが、さっぱりしたもの(そうめんなど)に偏る」(41.8%)が1位に。2位は「運動不足になりがち」(38.7%)3位は「お風呂に浸からずシャワーで済ます」(36.5%)と並んだ。

 このような暑い日ならではの行動は免疫低下につながり、“猛暑ストレス”に陥りやすいとされている。健康ソムリエ理事などを務める石原新菜医師は「さっぱりしていて食べやすいと思いますが…栄養価はあまり高くないのでそうめんだけ食べるなどはおすすめできません。栄養価の高い食事も合わせて積極的に取ることをおすすめします。また、食べる場合は、薬味やスパイスなども取り入れることで消化・栄養の吸収が良くなり、血流も良くなります」とアドバイスをしていた。

(よろず~調査班【ライフ】)

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