米国のセックス・セラピスト、ドクター・ルースさんが１２日に死去した。９６歳だった。４０冊以上のベストセラーを執筆し、ドキュメンタリー映画『おしえて！ドクター・ルース』でも知られたドクター・ルース・ウェストハイマーが、ニューヨーク・マンハッタンの自宅で、家族の手を握りしめながら安らかに息を引き取ったことを広報担当者が伝えている。
セックスとセクシュアリティについての語り方に革命をもたらし、「（セックスとエキスパートを掛け合わせた）セクスパート」業界を牽引したことで世界的に有名だった身長１４０ｃｍのドクター・ルースの新書で遺作となった『ザ・ジョイ・オブ・コネクション』がペンギン・ランダムハウスから９月に出版される。米ジャーナリスト、アリソン・ギルバートと共同で執筆した同書は、読者に「孤独に打ち勝ち、より幸せで有意義な人生を送るための１００の方法」を提供する内容となっている。
生前、コロナ禍のロックダウンを経験した後に、孤独な人々を助けたいと考えるようになったと語っていたドクター・ルースは、昨年１１月にキャシー・ホークル・ニューヨーク州知事氏から「孤独アンバサダー」に任命された。
ドイツのヴィーゼンフェルトで生まれたドイツ系アメリカ人のドクター・ルースは、３度の結婚で２人の子供をもうけた。安全なセックスを支持する一方で、人々がセックスとセクシュアリティについてオープンに話し合うようにすることを使命としていた。
（BANG Media International／よろず～ニュース）