社民党の福島瑞穂党首（６８）が３１日、国会内での定例会見で、国から勤務実態のない公設秘書の給与をだまし取った詐欺の疑いで、東京地検特捜部が広瀬めぐみ参院議員（５８）＝自民党を離党＝の関係先を家宅捜索したことを受け「詐取していたのであれば、広瀬めぐみ議員はまさに辞任をすべき事案。捜査の過程の中で、本人がそうだという風に認めてそれが事実であれば、辞任をすべき」と述べた。
福島氏は「はて？って感じですよね」と、福島氏お気に入りのＮＨＫ総合の朝ドラ「虎に翼」のヒロイン・寅子のセリフを発して「なんで今ごろ秘書給与疑惑…じゃないですけど、これはやってはいけないということでずいぶん前に決着がついた話。なぜ今、もう一度国会議員の中で、秘書給与の詐取疑惑が出てくるのか。本当に残念です」と問題提起した。
違法な香典配布をめぐり、堀井学衆院議員（５２）＝自民を離党＝が、東京地検特捜部から捜索を受けたことにも触れ「自民党は一体何を考えているのかという風に思います。堀井学さんが自民党を離党されましたけど、それで問題は解決するわけではない」と批判した。
その上で「自民党が２人立て続けに捜索の対象になったことについて、きちっと説明責任を尽くすべき。もし事実であれば、２人とも辞職すべき事案」と広瀬氏、堀井氏の議員辞職を重ねて迫った。
福島氏は「２人が疑惑をかけられている問題ですが、もっともっともっと、大きな状況を抱えている人が自民党の中におります」と、自民元幹事長の二階敏博衆院議員（８５）の名を挙げた。「５０数億円の裏金でまったく問題に…その後、刑事事件などになっておりません。裏金問題でたくさんの人が疑惑、多額のお金を言われながら、まったく問題にされていない」と指摘する。
「自民党の大物議員を逃すな」と強調した福島氏は「おそらく、金額の規模で言えば堀井学議員、広瀬めぐみ議員と桁外れに違うじゃないですか。大物、小物って言っちゃ悪いですかね。自民党の大物議員たちが様々な司直の手から逃れているとすれば、それは本当に問題」と追及した。
（よろず～ニュース・杉田 康人）