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PRのプロが教える“劇的に変わる”面接テクニック!最終回のポイントは「スキルより“価値観”」

よろず~ニュース 2024年8月12日 7時50分

 生きていく上で避けては通れない面接やプレゼンテーション。ただ「何を話せばいいのか」「不安で仕方ない」と悩む人が多いのも事実。そこで寝具メーカー「エアウィーヴ」の広報として5年で売上を1億円から115億円に押し上げるなどの実績を持ち、現在はPR会社の社長として日々プレゼンや採用面接などをこなす「PRプロデューサー」の笹木郁乃氏が、「劇的に変わる!面接術」を授けてくれた。

 【面接・自己PR編 最終回】

 ③「スキル・業種」も重要だが、「その会社の価値観とマッチするか」も意外と大事(特に20代~30代)

 前回までは①「テーマ設定の大切さ」、②「質問には相手の知りたいことを逆説的に考えて答えること」の2つをお伝えした。面接編最終回はそもそも、面接を受ける企業を選ぶ一つの指標についての話になる。

 小さい頃からやりたかったこと、好きなことを仕事にできれば素晴らしいこと。だが多くの人は何かしら妥協点を見つけたり、これまで学んできたことが生かせる職業を選んでいくパターンが大半ではないだろうか。

 ただPRだけでなく社長業もこなす笹木氏は「20代、30代、新卒くらいだったらスキルってそこまで変わらない」と話し、「『この会社ならスキルアップできそう』『大学の時にこれ習ってました』とか、スキルばっかりフォーカスする人は意外と採用されていない」とぶっちゃける。では採用の時に何を見ているのか。

それは「なぜこの会社に入りたいのかというところ」。

 あれ?よく面接で聞かれるやつじゃん、と思った人も多いかもしれない。これがやはり大事なのだ。具体的に言うと「会社のホームページなどで『この会社はどんな価値観を大事にしているか』(ミッション)」の部分。会社研究などで見る人も多いかもしれないが、ここで共感できる会社があっている可能性が高いそうだ。

 笹木氏は「スキルを語られても、うちの会社を選んだ理由は?と思ってしまう。やっぱり会社の中で一緒にやっていくビジネスパートナーになる。価値観合う人と一緒にやりたい、とどの経営者も考えていますね」と話す。「面接の時にはその会社が大事にしていることを調べて、自分の過去の失敗談とか、こういう人間になりたいから合っているみたいな体験談を言えると強いですね」とすぐに使えるポイントも教えてくれた。

 ただ実際に入ってみて一度仕事をしないとわからないことも事実。かくいう笹木氏も大学は工学部を卒業し、新卒で自動車部品の研究職の道へ向かった1人だという。その仕事は自分には合わないと感じ、今のPR業に転職した。当時は経験もなく、給料は半減したが、今や1600社の顧問を務める会社の社長に。「私みたいに『このままやりがいなくやっていくのかな』という疑問ができた方は、そういう視点でじっくり考えて転職活動するのはめちゃくちゃ良いと思いますね。自分が何に一生を時間使って頑張りたいのかと言う軸で考えてほしいなと思います」とアドバイスを送った。

(よろず~ニュース・髙石 航平)

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