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スターライト・キッド撃破!朱里「新しい朱里として輝いてみせます」5★STAR GPからIWGP女子狙う【スターダム】

よろず~ニュース 2024年8月11日 9時11分

 スターダムのシングル最強を決める「5★STAR GP 2024」が10日、横浜武道館大会で開幕し、ゴッズアイを率いる朱里が白星発進。11分8秒、スターライト・キッドから白虎(変形マフラーホールド)でギブアップを奪った。

 新ユニットのネオジェネシスを立ち上げ、勢い付く難敵を撃破した。朱里は「いいスタートを切れてほっとしています」と安どの表情を浮かべ、「赤いベルトを落として、女子プロレス大賞を取ってから落ち着いてしまった。今、個人として巻きたいベルトがこの胸にあります。それを必ず私は巻きたい。5★STAR GPを優勝して、そのベルトに挑戦して、この腰にベルトを巻き、新しい朱里としてスターダムで輝いてみせます」と一気に決意を述べた。

 開幕前に〝楽しいプロレス〟を呼びかけたキッドに対し、朱里は拒否の姿勢を示し「勝ちにこだわる」と決意を固めていた。相手の華麗な空中技に苦しむ場面もあったが、多彩な蹴り技を軸にダメージを積み重ねた。白虎の体勢で振り回す力技を披露すれば、最後も白虎でキッドの心をへし折った。勝ち名乗りを受けても厳しい表情を崩さなかった。

 スターダムでの朱里の全盛期は2021年と翌年の2年間とする声が多いようだ。20年11月にSWA世界王座を戴冠し、22年1月に返上するまで9度防衛。21年は5★STAR GPに優勝した。ワールド王座は21年12月に戴冠し、22年12月に陥落するまで10度の防衛を記録し、同年の女子プロレス大賞に輝いた。

以降もゴッズアイのリーダーとして、タッグ王座での戴冠はあったが、シングル戦線からは距離が空いていた。そんな朱里に刺激を与えたのが22年に新日本によって新設されたIWGP女子王座だった。キッド戦後のコメントでは明言しなかったが「IWGPのベルトを巻きたい」と言い切った。

 朱里は「ゴッズアイとして、仲間と突き進んでいくものはあったけれど、個人としてはどうなんだろうと思っていました。赤いベルトを落とした時に、IWGPを巻きたい思いはありましたが、個人として引いてしまった。それでもプロレスラーである以上はベルトを巻きたい。だから、これからはガツガツ言っていこうと思います」と心境を吐露。今年1月に現IWGP女子王者・岩谷麻優に挑戦も敗れたことで、ベルトへの思いは一層強まった。

 その意欲の源を「IWGPという言葉は一般的にも知られていますよね。そのベルトを巻くことで、自分がプロレスの魅力を届けたい」と語った朱里。5★STARに向けた対策を質問すると「そういったことはないんです」と言い、「私は毎日練習をしていて、それは何かに向けたものではありません。日々の練習で積み重ねたものを出す、それが私の形です」と説明した。若い頃は5分程度だったという練習前後のストレッチが、今は30分以上をかけるようになった中、妥協しない練習姿勢こそが朱里のプロレスを支えている。

 個人として輝くことへ、意欲を隠さなくなった朱里。「優勝するために勝ちにこだわりたい。そしてベルトに挑戦したいです」。そう言い切る表情に、迷いはなかった。

 ◆敗れたスターライト・キッド「白虎対黒虎。白虎の勝ち。去年のリベンジができなくてめちゃくちゃ悔しいけど、喝を入れてもらえたような感じがしました。悔しいけど、なんかワクワクしてるんですよね。今もこれからも。目標とするベルトのために、シングルプレイヤーとして欲深き黒虎として、もっと強くなりたい」

 ◆リーグ戦はレッド・スターズ、ブルー・スターズが各2組に分かれ、計28選手が参加。各組2位まで計8選手が決勝トーナメントに進出。8・31武蔵野の森大会で優勝者が決まる。各ブロック出場選手と開幕戦後の勝ち点【RED STARS-A】舞華(2)、葉月(2)、琉悪夏(0)、なつぽい(0)、小波(2)、愛海(0)、水森由菜(―) 【RED STARS-B】岩谷麻優(2)、中野たむ(0)、渡辺桃(0)、AZM(2)、星来芽依(1)、飯田沙耶(―)、稲葉ともか(1) 【BLUE STARS -A】安納サオリ(0)、朱里(2)、スターライト・キッド(0)、ジーナ(0)、コグマ(―)、アナ・ジェイ(2)、天咲光由(2) 【BLUE STARS -B】鈴季すず(1)、上谷沙弥(2)、羽南(1)、鹿島沙希(0)、八神蘭奈(2)、テクラ(―)、世羅りさ(0)

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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