NHK連続テレビ小説「虎に翼」に出演中の女優・毎田暖乃がこのほど、大阪市内でよろず~ニュースのインタビューに応じた。朝ドラは「スカーレット」(2019年)、「おちょやん」(2020年)に続き3回目で、今回は主役の佐田寅子(伊藤沙莉)の成長した娘・優未を演じている。女優に対する思い、これからの目標などを聞いた。
「おちょやん」でヒロインの幼少期と姪(めい)の2役を演じ、特に幼少期の演技は注目を集めた。天才子役と評判を呼んだ9歳の女の子は、9月で13歳を迎える。身長も128センチから154センチに。「30センチぐらい伸びましたね」と笑った。かつて民放ドラマで共演した伊藤や「おちょやん」で共演した山田よね役の土居志央梨をはじめ、周囲からは最初に会うなり「大きくなったねえ」と声を掛られたという。
3回目の朝ドラ出演に「ずっとイチ視聴者として見ていましたし、出たいなと思っていましたので、お話をいただいたときはうれしかったです」と大いに喜んだ。役を引き継ぐのは初めてで、「今までは自分が最初で幼少期を演じることが多かったので、自分の中でその子を作ることが多かったんですけど、今回はつなげないといけないから、さこ(竹澤咲子)ちゃんが演じていた優未ちゃんが、大きくなったらどういう風になるのかを考えて演じました。難しかったですね」とこれまでとは違う役作りの苦労があったようだった。
以前は服飾デザイナーなる夢もあったが、現在は女優でやっていきたいという思いが強くなった。「お芝居をやっていて、『やっぱり楽しいな、続けたいな。将来、女優さんになりたいな』と思って。演じているのが楽しいんだと思います。撮影期間中は違う人になって、というのが楽しいのかな」。役に入ると没頭するタイプ。以前は役を終えるとすぐ気持ちを切り替えることができたが、ある役では没頭するあまり、食欲がなくなり、食事ができない状態に陥ったこともあった。「結構、しんどい役で。あまり自覚はなかったんですけど、(東京から)大阪に帰ってきても、ちょっとだけ引きずって。いろいろ深すぎて、(役に)入っていったら抜けるのが難しくて」と振り返った。
憧れの女優は「おちょやん」で主人公を演じた杉咲花。「『おちょやん』で共演したときから変わっていないです。最初に私がドン!と出たドラマで、印象がすごく大きくて。いろいろなところで言っているんですけど、憧れの女優さんを聞かれたら『杉咲さんです』ってずっと答えていますね」。役への入り方、スタッフや周囲への気配り、人に接するときの丁寧さ…。「本当に人柄がいい人過ぎて、憧れで」。女優としてだけではなく、一人の人間として尊敬している。
「ジュラシック・パーク」シリーズの大ファン。全シリーズを見に映画館へ足を運び、自宅でも録画した映画を何回も見ているという。「恐竜が好きというのもありますし、ストーリー性も面白いですし、この映画がきっかけで好きになった俳優さんもいます」とぞっこんの様子だった。
映画出演はこれまでなく、「出られたら、めちゃくちゃうれしいですね。『キングダム』も大好きで、映画館にも見に行きましたし、出たいですね。ハリウッド映画?出てみたいです。アクションがしたくて」と目を輝かせた。やりたいことはたくさんあるが、「目標は映画と大河ドラマ、朝ドラのヒロインですね」と三つを掲げた。描く将来像に向かって、駆け上がっていく。
◆毎田暖乃(まいだ・のの)2011年9月25日生まれ、12歳。大阪市出身。NHK連続テレビ小説「スカーレット」(19年)で、ヒロインの友人の娘役でドラマ初出演。「おちょやん」(20年)でヒロインの幼少期と姪(めい)の2役を演じ、注目を集める。TBS金曜ドラマ「妻、小学生になる。」(22年)、NHK夜ドラ「あなたのブツが、ここに」(22年)などでも高い評価を得た。趣味は映画鑑賞。父、母、兄と家族そろって熱狂的な広島カープファン。
(よろず~ニュース・中江 寿)