KARAのメンバーであるク・ハラさん(当時28歳)の死去後、ハラさんの実兄であるク・ホインさんが育児放棄した実親に、遺産相続をさせないようにする〝ク・ハラ法〟立法を請願。これについて28日午後、与野党はソウル汝矣島(ヨイド)で第417回国会(臨時国会)第2回本会議を開き、賛成284、反対0、棄権2で同法を可決した。
韓国メディアによると、〝ク・ハラ法〟は扶養義務を放棄した親が、実子死亡時に遺産相続ができないようにする内容を核としたもので、2026年1月より施行する予定だという。
親が扶養義務違反または犯罪行為をした場合、家庭裁判所が相続権喪失の有無を決める。ただ、実子から許しを得れば相続することが可能だ。
ハラさんは2019年の死亡当時、未婚であり配偶者や子どもがいなかったため、法的に実親が5・5で受け継がねばならない状況だった。そしてこの時、実父はク・ホインさんに相続を譲渡している。
そして2020年、ク・ホインさんは「20余年前、幼かったハラを捨てて家を出た実母が、相続財産の半分を受け取ろうとしている」「ハラは生涯、実母に捨てられたというトラウマや寂しさと戦いながら生きていた」「〝ク・ハラ法〟通過が、妹のためにできる最後のプレゼント」と訴えたが、請願当時は、国際法制司法委員会の壁を越えることができなかった。
2024年になり、共に民主党のソ・ヨンギョ議員が、第21代国会第1号法案として推進したが、5月の本会議を通過することなく廃案。しかし、請願から4年の歳月を経て、ク・ホインさんの念願が叶うこととなった。
(よろず~ニュース・椎 美雪)