小さな子供を抱えて生活していると、一人ならスムーズにできることがなにかと制限されてしまうもの。今、SNS上ではそんなお父さん、お母さんにうれいしいある配慮が大きな注目を集めている。
「小児科のこれ考えてくれた人ほんとやさしい心の持ち主」
と病院の診察室のドアに設けられた足ハンドルを紹介したのは愛知県海部郡の缶メーカー・側島製罐株式会社で代表取締役を務める石川貴也さん(@LWITBR1906)。
「足でひらけます」「足ハンドルがあります。ご注意ください」と書かれた注意書き。ドアの下部には足を引っかけられるハンドルが設けられており、たしかにこれなら子供を抱えて両手がふさがっていてもスムーズにドアが開閉できそうだ。
石川さんに話を聞いた。
ーー足ハンドルの便利なポイントは?
石川:子供をだっこしながらでも扉を開けられるので大変助かりました。特に、病院は子供が待合室で怖がって泣き出したり、暴れてぐずってしまうことが多く、「どうぞー」と呼ばれても診察室に入るのも大変だったりします。足のハンドルがあると、手が子供抱っこで埋まっていても簡単に扉が開けられるので楽ですし、「足を使っていいよ」というメッセージで親の大変さをわかって配慮してくださっているんだなという優しさに信頼感や安心感が生まれるものと思っています。
ーー反響へのご感想を。
石川:全般的にポジティブなご意見が多かったです。医療現場では割とよく見かける光景らしく、コロナでの感染対策により広く普及したのではないかというご意見もありました。施設でよそ様の所有物を足で開けるというのは無作法で、今まではマナーが優先されていたような気がしますが、こうした合理的な取り組みがポジティブに評価されるのは社会にとってとても良いことなのではないかと感じてます。とくに、病院側は設備の償却年数が短くなる負担をしてでも、ユーザーに寄り添いたいという意思決定をしているわけですから、これぞ素晴らしいホスピタリティなのではないかと思っています。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「回転寿司屋さんもこれありました。
めちゃめちゃ助かります。」
「百貨店の食品従事者用トイレで見掛けてことがあります。」
「諸処で普及して欲しい視点です」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。足でドアを開閉できるハンドルは「フットプレート」「フットドアオープナー」と言った名称で販売されているようだ。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
なお今回の話題を提供してくれた石川さんの側島製罐では2022年に"親子の絆を深める缶"というテーマの缶製品「Sotto」を発売。
初めてのおしゃぶり、ファーストシューズ、へその緒、病院のリストバンドなど、生まれた子供の思い出グッズを余すことなく収納することができるサイズの缶で、デザインも可愛らしい。ご興味ある方はぜひチェックしていいただきたい。
(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)