スウェーデンの男女4人組人気ポップグループABBAが、ドナルド・トランプ前米大統領に選挙集会で楽曲を使用しないよう要請した。フー・ファイターズ、セリーヌ・ディオン、ビヨンセの楽曲を無断で使用しアーティストらから非難を受けているトランプ氏だが、今度はABBAが7月に行われたミネソタ州での選挙集会で『ザ・ウィナー』『マネー、マネー、マネー』を流されたとして抗議した。
ABBAの広報担当は、地元スウェーデン、ストックホルムのスヴェンスカ・ダグブラデット紙に話した。「我々は(ABBAの)メンバーと共に、トランプ氏のイベントでABBAの楽曲が使用されているビデオが公開されているのを見つけました。直ちに使用を控え削除することを要請します」
「ユニバーサル・パブリッシングABとポーラー・ミュージック・インターナショナルABはいかなる要請も受けておらず、トランプ氏に許可やライセンスは与えられていません」
一方、トランプ氏の代理人スティーブン・チャン氏はフォックス・ニュース・デジタルに「選挙運動はBMI(放送音楽協会)およびASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)との契約を通じてABBAの楽曲を流すライセンスを持っていました」と答えた。
フー・ファイターズはトランプ氏が先日アリゾナ州での選挙集会でロバート・F・ケネディ・ジュニアを紹介する際に『マイ・ヒーロー』を無断使用したとして広報を通して不満の声を上げていた。更に同曲使用で発生する印税は、民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領とハリス氏が副大統領候補に選んだティム・ワルツ知事に寄付されるとした。
トランプ氏はモンタナ州の選挙集会ではセリーヌ・ディオンの映画『タイタニック』のテーマ曲『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』を使用、セリーヌが抗議の声明を発表してもいた。
(BANG Media International/よろず~ニュース)