自民党の青山繁晴参院議員(72)が、6日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党総裁選(12日告示、27日投開票)をめぐる報道について「NHKの目に余る不当な報道について、きょう9月5日木曜午前、放送法に基づき、国会議員としてNHKに対する正式抗議に踏み切りました」とし、NHKに訂正放送などを求め、正式に抗議したことを明らかにした。
23年11月に総裁選出馬を表明している青山氏は、8月23日に改めて国会内で総裁選への出馬会見を行った。Xに掲示したNHKへの抗議文書では「翌24日土曜の午前、公共放送であるNHKは総裁選候補の1人の出馬会見を生中継し、そのあと政治部記者による解説があった。そのスタジオ解説の際に、画面に出した候補者/候補予定者一覧で、それまでの報道の通り、青山繁晴だけを完全に除外した」と指摘した。
報道の自由を強調しながらも、青山氏は「同じ自由民主党の国会議員が前日に行った出馬の意思を明示する記者会見を無かったかのごとくに扱うのは、放送法4条の『政治的公平を保つ』『事実を報じる』という定めに違背している」と猛抗議した。
NHKが総裁選への出馬表明意思を「無いもの」としたことへの影響は大きいとし、自民党の現職国会議員が「NHKが(青山氏を総裁選出馬表明者の)一覧表に入れなかったので、何らかの事情で降りたと思った」とし、他の立候補者への推薦人になった事例があったとした。
青山氏は「NHKは視聴者からの問い合わせに対し『推薦人が20人集まる見通しが立っていないため』などと説明しているが、他の候補者が少なくとも5人以上、推薦人が20人集まるめどが立っていない段階で、青山繁晴だけを除外していたのであり、この説明は明らかに虚偽である」とし、恣意的な報道だとした。
(よろず~ニュース・杉田 康人)