俳優のキム・ウビンが16日、YouTubeチャンネル「チャナン(残念という意味とカンパイ、2つの意味がある)兄さん、シン・ドンヨプ」に出演し、がん闘病当時の心境を語った。
キム・ウビンは、13日より公開となったNetflix映画「武道実務官」のプロモーションのため、俳優のキム・ソンギュンとゲスト出演。2017年5月に鼻咽頭がんと診断され、2年の闘病期間を経て、2019年に完治したことを発表した。
鼻咽頭がんは、脳基底から口蓋まで続く咽頭の一番上部にある〝鼻咽頭〟にできた悪性腫瘍を指す。喉にしこりなどの違和感を持ち、診断されるケースが多いという。
楽しいトークが進む中、シン・ドンヨプが「つらい闘病生活を、どんな思いで耐えたのか」とキム・ウビンに尋ねた。するとキム・ウビンはまず「僕はもともとポジティブな方で、どんな状況でもメリットを見つけ出す性格だ」と説明。
続けて「でも病院から告知された時、ドラマみたいに突然『短ければ(余命)6カ月だ』と言われて驚いた。怖くて誰にも言えず、夢ならいいのにと。そんな状況だった」と明かし「それでも、『僕がこれ(がん)に勝てなかったらどうしよう』とは一度も思わなかった」と伝えた。
しかし「もちろん、すぐにそう切り替えられたわけではないけど、『ただ、これはチャンスだ』と思いながら治療を受けた。デビューしてから、10年以上休まずに忙しく過ごしていたから『天が、少し自分を振り返って家族と一緒に過ごせと、そんな時間を与えてくれたのでは?』と思った」「だから(闘病中は)好きな人たちと会っていた」と付け加えた。
また、闘病生活が乗り越えられたのは、自分を愛してくれるファンの応援のおかげだとも。「たくさんの方たちが応援と祈りをくれた。そういうことが、本当の力だと僕は信じている。病院側も驚くほど経過がよくなり、それが目に見えるほどだった」「そういう応援と祈りのおかげで、こうして早期に回復できたと思う」と口にした。
「僕がもらったこの祈りを、もっと多くの人に伝えたい」と述べ、「寝る前に『もっと多くの家庭に、このような奇跡が起こりますように』と祈っている」と言う。
そして最後に「僕がもらったこの思いを大切に保管して、うまく伝達することが僕の心の宿題のようなもの。そのために、感じたことをより表現するようになった」と言いながらも「両親へ表現するのは、ちょっと勇気が必要だった」と笑わせた。
(よろず~ニュース・椎 美雪)