英ヘヴィメタル・バンド、アイアン・メイデン結成当時のヴォーカルだったポール・ディアノさんが死去した。66歳だった。ポールが、イングランド南部ソールズベリーの自宅で息を引き取ったことを本人のレコードレーベル、コンクエスト・ミュージックが発表した。
同レーベルの声明によると、1958年5月17日にロンドン東部チングフォードで生まれたポールは、1978年から1981年にかけてアイアン・メイデンのリードシンガーとして、画期的なデビューアルバム『鋼鉄の処女』と、それに続く『キラーズ』に参加して脚光を浴びた後、バンドを脱退、その後バトルゾーンやキラーズといったバンドで活動したほかソロでも数多くの作品をリリースした。近年は深刻な健康問題に悩まされたポールだが、車椅子でステージに上がり世界中のファンを楽しませ続け、2023年以来100を超えるショーを重ねてきたという。9月には、アイアン・メイデン脱退後のポールのキャリアを振り返る初のアルバム『ザ・ブック・オブ・ザ・ビースト』がリリースされた。
アイアン・メイデンはポールの訃報を受け、こう声明を発表している。「ポールのアイアン・メイデンへの貢献は計り知れないもので、50年近くバンドとして歩んできた道を歩む手助けをしてくれた。フロントマン、ヴォーカリストとしての彼の先駆的な存在は、ステージ上でも、最初の2枚のアルバムでも、我々だけでなく、世界中のファンの記憶に深く刻まれるだろう」
また同バンドのベーシスト、スティーヴ・ハリスは、Xへの投稿でポールと最近連絡を取っていたことを明らかにし、こう故人を偲んでいる。「彼が亡くなったのは本当に悲しい。(英サッカーチーム)ウェストハムやその浮き沈みについてメールし合っていたから、彼と連絡を取っていたのはつい最近のことだ。少なくとも、彼は最近までギグを続けていた。それが彼を生かせていたんだ。できる限り活動を続けることがね。彼は私たちみんなに惜しまれるだろう。安らかに眠ってくれ」
(BANG Media International/よろず~ニュース)