巨大すぎる洗濯ばさみがX上で注目を集めている。
3Dプリンタなどを使用し造形作品を制作するはんだるさんの投稿には、両手で抱えるほど大きい洗濯ばさみが。
巨大洗濯ばさみで椅子を挟んだり、ホワイトボードを挟む写真を見ていると、逆に洗濯ばさみ以外がミニチュアに見えるような混乱を覚える。一体なぜこんな作品を制作したのか詳しく話を聞いてみた。
――アイデアの由来は?
はんだる:ここしばらく「これのでっかいサイズがあったら面白いなー」といった視点で身の回りの製品を観察していて、しっくり来たものの一つが洗濯ばさみでした。誰でも知っていて共感してくださる方も多いはずだと考え、製作しました。
――こだわった部分は?
はんだる:誰もがイメージする普通の洗濯ばさみの要素を保つことです。当然ながら洗濯ばさみといっても色や形は様々なので、できるだけ代表的なものを選んで制作しました。
――制作にあたって洗濯ばさみの魅力を再確認されたとのことですが。
はんだる:樹脂のパーツが対称になっているので、同じものを二つ作るだけでよい点や、ばね部分がとにかくシンプルな形状で量産を考慮している点は、今回の作品を作るうえで私も恩恵を受けました。挟むために出さなければならない力や開く際に必要な力、ばねの線径とたわみ量による開く角度の関係など、順を追って設計のプロセスを想像してみると、とても勉強になりました。
――完成した時の感想は。
はんだる:自分がこういったスケール作品を作るときに共通していることなのですが、塗装して仕上げるまで完成形が予想できません。なので、完成時は自分でも誰かが作った作品を初めて見たときのような印象を受けることが多いんです。今回も完成したときはしばらく一人で笑っていました。手あたり次第に周りのものを挟んだり、上に置いたりしてみましたが、大きさが比較できる家電や什器と合わせると面白さが際立ちました。
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SNSには「想像の1000倍くらいデカい笑」「上司へのドッキリにいいかも」「合成かと思った」「本物の洗濯ばさみみたいに、何年後かに劣化して弾けそう」「アリエッティになれそう!」などの反響が集まった。はんだるさんは、洗濯ばさみ以外にも、糸ようじなど、巨大化させてみた作品などを多数制作中。巨大化した日用品が紛れ込んだ違和感、是非ご覧いただきたい。
(よろず~ニュース特約・ゆきほ)