政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)が25日、国会内で会見し、斎藤元彦前兵庫県知事の失職に伴う知事選(31日告示、11月17日投開票)に無所属で立候補を表明したことについて「約4年ぶりに選挙に立候補する。10人出すということを言ってますけど、たぶん僕1人で出るんじゃないかなと思ってます」と説明した。
24日に兵庫県庁で、斎藤氏を支援する目的で出馬すると記者団に述べた立花氏は、斎藤氏のパワハラ疑惑について「誰か陥れようということで、うわさ話を創ってそれをテレビや新聞が連日報道するとこのような世論ができるという典型的な例。斎藤知事が悪い、悪人だ、パワハラしてる危険な人だというのがすり込まれている」と主張した。
県庁の内部告発文書問題についても「自殺された県民局長のパソコンの中身を公開せずに、調べない。プライベートのことを調べないって言ってて。パソコンは兵庫県のもの。プライベートの情報が入ってたらそれは出さなきゃいけない」と疑問を投げかけた。
立花氏は「自分たちの妄想を、勝手に信じ込んで、それを真実かのようにばらまいたわけですよね。メディアもファクトチェックをせずに、報道したことによって今回の県知事選が行われるってことを1人でも多くの人に知ってほしい。要は、内部告発制度を悪用するなということ」と、黒幕の存在を指摘。2020年7月の東京都知事選以来となる自身の選挙への決意を見せた。
選挙のキャッチフレーズは「明石市長を思い出せ!」にするとし、前兵庫県明石市長の泉房穂氏(61)を引き合いに出した。「あれだけパワハラしてた人ですよ。泉房穂さんって今、人気じゃないですか。あれだけのパワハラをしてた市長すら、当選してちゃんと評価されている。今回、斎藤前知事はパワハラ自体もほぼなかった」と、選挙戦で訴えるとした。
立候補を決意したのは24日、神戸市に向かう新幹線の中だったという。「最近のこの政治の混乱、衆議院選挙の各党の主張を聞いていると、物申したいことがいっぱいありすぎる。NHKと裁判されてる方について、お金を支払うということをしてきた。立候補はできないと思っていたけど、今回の選挙は特に投票を呼びかけることをしませんので、問題ない」と強調した。
(よろず~ニュース・杉田 康人)