衆院選東京7区(東京都渋谷区、港区)に参院からくら替え出馬も、落選が確実となった自民党の丸川珠代元五輪相(53)が27日夜、都内の選挙事務所で会見。「ひとえに私たちの力不足であったということを痛感しております」と敗戦の弁を述べた。
丸川氏は、多くの報道陣が集まる事務所に、黒のセットアップ姿で凜(りん)として登場。会場では支援者一人一人に深々と頭を下げ、「地域の有権者の皆様が選んだ結果でございますので、しっかり受け止めたい」と敗戦を受け止めた。
敗戦の理由については「活動が十分ではなかったということ」と切り出し、「私も言葉の限りを尽くして説明をさせていただいたつもりですが、それがご信頼を得るにはいたらなかったということだと思います」と話した。当選した立憲民主党の松尾明弘氏に対しては「しっかり地元で集会を開き、地域で頭を下げて回ったという活動をされて、連携をして頑張られた証拠」とたたえた。
今後については「まずはご支援頂いた皆様、投票してくださった皆さまに感謝の気持ちをお伝えしたい。自民党の一員としてしっかりやり直していける、地域の仲間と一緒に、我々がもう一度ちゃんとしたスタートを切れるように力を合わせていきたいと思います」と語った。会見終了後はすぐに会場を後にした。会場到着から退場までわずか5分で切り上げた。
丸川氏は、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる、いわゆる裏金問題で党から訓告処分を受け比例との重複立候補ができなかった。テレビ朝日アナウンサーから政治家に転身。2007年の初当選から参院議員を3期するなど、17年間守ってきた国会での議席を失った。選挙戦では「小選挙区一本です!お助けください!」と涙ながらに訴えていたが届かなかった
(よろず~ニュース編集部)