参政党の神谷宗幣代表(47)が28日、国会内で会見し、初挑戦の衆院選で3議席(公示前1)を獲得したことについて「選挙全体の総括としては75点くらい」と振り返った。
比例南関東ブロックで前衆院議員の鈴木敦氏(35)、同近畿ブロックで北野裕子氏(39)、同九州ブロックで吉川里奈氏(37)が当選。同党は20222年の参院選で約176万票を集めたが、今回の衆院選では10万票上積みの約186万票だったことは評価しながらも「目標は4議席だった。比例東京ブロックがあと2万票くらい獲れずに落としてしまった」と悔しがった。
報道各社の予測では、参政党は一部で「議席ゼロ」の見方もあった。「何か印象操作があったんじゃないかと思うくらい。選挙戦の最初の頃は、討論会とか、そういったところに呼んでもらえなかった。参政党という党の認知がすごく遅れてしまった」と〝恨み節〟も口にした。
国政政党でありながら、日本記者クラブ主催の衆院選討論会や民放のニュース番組に呼ばれなかったことに強く異議を唱えた神谷氏は「我々は不当に評価を下げられたんじゃないかなというふうに、不満に思っている。順当にいけば4議席は獲れた。後半に(認知度が)伸びたのはNHKの討論会に出してもらってから。それで全く変わった。民放の討論会に私がちゃんと出してもらってやっていれば、スタートからもっと順調に戦えた」と訴えた。
神谷氏は「選挙の時に同じ土俵に立てないと、少数政党はいつまでも少数政党。明らかに不公平。何のために政党要件を設けて、国政政党とその他政治団体という区別をしているのか。さらにそこで人数のハードルを設けてやるってのは二重の基準なので、おかしいんじゃないかということは、法的な対応を考えて厳しく追及したいと思っている」とテレビ各局の報道姿勢を問うとした。
(よろず~ニュース・杉田 康人)