共産党の田村智子委員長(59)が28日、国会内で会見し、衆院選で与党が過半数割れしたことを受け「自民党、公明党が歴史的な大敗を喫することとなった。国民の皆さんが、自民党政治に変わる新しい政治を模索するという新しいスタイルが始まった。前向きに政治を変えていこうというプロセスに対して、各政党がどのような対応を取っていくかということがいよいよ問われる、激動の情勢になっていく」と述べた。
田村氏は「そのような激動の情勢を生み出すことに、私たち日本共産党としんぶん赤旗が大きく貢献したということを大変うれしく思っている」と喜んだ。
選挙戦終盤の23日、共産党機関紙の「しんぶん赤旗」が、自民党が裏金問題で党非公認となった候補者が代表を務める政党支部に対し、政党交付金2000万円を支給していたと報じた。
田村氏は「裏金問題での徹底的な追及、選挙終盤での裏金候補者への2000万円の提供の問題。あれで街の雰囲気がガラリと変わったということが与野党ともに言われている。与党過半数割れの状況、国民の審判を下すという点で大きな貢献をしたということを確信している」と自負した。
「選挙最終盤に空気が変わったと言われるほど、裏金候補に対しての2000万円提供にまさに怒りが爆発した。スクープ報道した」しんぶん赤旗への購読申込がかつてないほど殺到しているとしたが、一方で共産党は公示前の10議席から8議席へと減らした。
田村氏は「議席を伸ばすというところに至らなかった。得票、得票率とも減らしてしまったということについては、力不足という以外にない」と振り返った。
「届けば、支持になる。スクープをやっているのはしんぶん赤旗で、先頭に立っているのが日本共産党だということも、どこまで知らせることができたのか。単なる力不足があった。それ以上のことは、分析をしていきたい」と敗因を口にした。
(よろず~ニュース・杉田 康人)