日本維新の会の藤田文武幹事長(43)が30日、国会内での会見で、この日の国会議員団役員会で参院議員会長の浅田均氏(73)から、馬場伸幸代表(59)と選対本部長を務めた藤田氏の辞任を求められたことに触れ「今この場ですぐやめるという形は取らない」と退陣を否定した。
猪瀬直樹参院議員(77)からも「いま、潔く辞めるという選択はいかがか」という意見が出たことを明かした藤田氏は「我が党は選挙の結果がどうであれ、いったん選挙の審判を受けるんだという意味合いのもと、代表選挙をやるかやらないかという仕組みが既にセットされている」として、党規約で決められている代表選の実施を問う投票をルール通り行うべきだとした。
党規約では、衆参院選の終了後45日以内に臨時党大会を開き、代表選を実施するかどうかを決める。
藤田氏は「代表選挙をやるべし、やらないべしという投票をいったんしてもらい、代表選挙をするとなったならば堂々と代表選挙をするということを私どもとしてはやりたいと思っている。馬場代表が出るかもしれないし、出ないかもしれないし、新たな方が手を挙げてという形で代表選挙が行われ、日程もできるだけ早く最短のスケジュールでやれるように既に指示をしております」と説明した。
藤田氏は、選対本部長としての自身の責任について「真摯(しんし)に受け止めたいと思いますし、今回の選挙については、幹事長であり選対本部長である私が戦略、戦況中の戦術も含めて9割以上を起案し、差配してきた。その責めは、私が一番受け止めるべきという風に承知している」と述べた。
「選対本部長は今後、続けられないだろうというのはもちろんわかっておりますが、最後の仕事としてしっかりと総括をする。そしてレポートを皆さんにお渡しするという仕事はさせていただく」とした。
日本維新の会は、衆院選で大阪の全19選挙区で勝利。広島4区、福岡11区でも議席を得たが、38議席と公示前の44議席から6議席減らした。
(よろず~ニュース・杉田 康人)