急に警察から電話がかかってきたら誰でも驚くものだ。しかも知らないうちに犯罪にかかわっていると告げられた時には、パニックになってもおかしくない。しかしフタを開けてみれば、それはすべて警察になりすました詐欺師による犯行だった…という手口が実際に存在するようだ。
以前Xにポストされた『一本の電話で人生が終わったかもと思わされた話』には、そういった詐欺行為に遭遇したイラストレーター・marumiyaさんの体験談がつづられている。注意喚起として拡散されるだけでなく、約2700件もの「いいね」を獲得した。
ある日、携帯電話にかかってきた見知らぬ番号に出ると、「こちら警視庁刑事課○○と申します」と告げられるmarumiyaさん。話を聞いていくと、どうやらmarumiyaさんが事件の容疑者として捜査されているようで、今日中に県警まで出頭するようにと伝えられる。
そこは飛行機で移動しないと行けない距離にあり行くことは難しいと伝えたところ、警察の指示でビデオ通話による事情聴取がおこなわれるのだった。
読者からは「自分だったら絶対に騙される」「最近の詐欺は手が込んでて怖すぎる…」といった反響が相次いでいた。そこで作者のmarumiyaさんに、同作で描かれた詐欺について話を聞いた。
―同作を描いたきっかけを教えてください
私はこれまで、自分が詐欺の被害に遭うことは絶対にない、注意していれば大丈夫と思っていました。しかし実際にプロの詐欺師とやりとりをしたことで、そんな自信は完全に崩壊しました。
私以外にも同じような考えを持っている人は多いと思います。そんな人たちに、実際にあった詐欺の手口や流れ、そして私のリアルな感情を漫画を通して伝えることで、詐欺被害を抑える助けになれたらと思って描きました。
―注意喚起にもなる作品でしたが、読者から似たような経験をした、おかげで助かったなどの声はあったのでしょうか?
「漫画を読んで家族に伝えた」や「この漫画を読んでいたから助かった」などのお声はありました。一人でも多くの被害を減らせたのであれば、漫画を描いて本当に良かったと思います。
―読者に向けてメッセージをお願いいたします!
私は被害に遭わなかったですが、実際に詐欺集団たちが連日のように日本中の誰かを狙って攻撃してきています。これは決して他人ごとではなく、明日は自分や家族や友人が狙われるかもしれません。「自分は大丈夫」と思わず、改めて注意していただきたいなと思います。
(よろず~ニュース特約・カキMONO.1)