10月28日に88歳で死去した漫画家・楳図かずおさん唯一の監督作品「マザー」(2014年)が、公開以来10年を経て再上映されることが決まった。生前住居を構えたゆかりの地、東京・吉祥寺の映画館、アップリンク吉祥寺で15日から上映される。
楳図さん自ら原案・脚本も手掛ける同作は、多くの読者を魅了してきた楳図作品創造の秘密を解き明かす自叙伝的なストーリー。現実と幻想の狭間で繰り広げられる、恐ろしくもせつない最恐ホラーにして、これぞウメズ・ワールドの集大成となっている。
歌舞伎俳優の片岡愛之助が楳図かずお役で主演。また楳図作品の大ファンとして知られ親交も深かったタレントの中川翔子が主題歌を提供し、重要な役で友情出演も果たしている。
地元民にはおなじみ、トレードマークの赤白ボーダーシャツで街を歩く楳図さんの姿は、つい半年ほど前までよく見られたという。吉祥寺に愛された漫画家だった…。
上映時間、チケット等の詳細は同映画館の公式サイトまで。
<ストーリー>
人気漫画家・楳図かずお(片岡愛之助)のもとに、彼の生い立ちを本にしたいという取材依頼がきた。担当編集社のさくらは(舞羽美海)は楳図独特の創作の原点には亡き母・イチエ(真行寺君枝)が影響を及ぼしていると知り、楳図の生まれ故郷の山村を訪ねるが、謎の怪奇現象が次々に起こりはじめ…
監督:楳図かずお
脚本:楳図かずお、継田淳
出演:片岡愛之助、舞羽美海、中川翔子(友情出演)/真行寺君枝
配給:松竹メディア事業部
(よろず~ニュース編集部)