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大阪維新の会 吉村洋文氏が代表続投「大阪都構想の案、もう一度大阪維新の会の皆さんと考えたい」

よろず~ニュース 2024年11月20日 7時55分

 任期満了に伴う地域政党・大阪維新の会の代表選が19日、大阪市内で開かれた党の全体会議で投開票され、大阪府知事の吉村洋文氏(49)が中野宏基豊中市議(42)を破り再選した。任期は2年。吉村氏は、国政政党・日本維新の会代表選(12月1日投開票)にも立候補している。

 吉村氏は、自身や大阪維新の会、横山英幸大阪市長(43)とともに掲げている万博やIRの推進、住民サービスの拡充や高校授業料の完全無償化などを着実に実行していくことを公約に挙げた。

 さらに2つ目の公約として「副首都大阪を実現する以上、私は大阪都構想の案について、もう一度大阪維新の会の皆さんと一緒に考えたいと思っています」と、半年から1年かけて大阪都構想の原案を、大阪維新の会としてまとめていくことを訴えた。

 吉村氏は「大阪都構想なんてもう終わった話だ、まったく考える必要はないという方は僕に投票しないという選択を取って構わない。僕自身は皆さんと一緒に、大阪の未来を考える。やはり大阪府と大阪市の根本的な問題というのは、今も残っていると考えている。そのあり方を、皆さんとともに創り上げて行きたい」と支持を呼びかけた。

 一方で「これは、3度目の大阪都構想をやりますという宣言ではありません。3度目の大阪都構想に挑戦するのであれば、民主的なプロセスが必要だと思っています。大阪維新の会というのは、大阪を良くするための地域政党。政策集団として、大阪都構想はどういうものがあるのかというのを、ぜひ皆さんと一緒に案を創り上げていきたい」と強調した。

 投票総数255票のうち、237票を集めて続投が決まった吉村氏は、会見で大阪都構想について「議論そしてその中身を、大阪維新の会として検討していく、作り上げていく。これはあくまでも、政治集団大阪維新の会内部のものだという認識でいただいて結構。民主的なプロセスを経ることなく3回目の住民投票をするということは考えていない」と、あくまで党内部の案として検討するとした。大阪都構想は、これまで2度、住民投票で否決されている。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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