米音楽界の大物プロデューサー、クインシー・ジョーンズさん(享年91)は、他界する直前までアカデミー名誉賞のスピーチを書いていたことが分かった。3日にすい臓がんで他界した音楽界の巨匠が用意していたという言葉を、娘のラシダがガバナーズ賞で読み上げた。
ロサンゼルスで17日に開かれた式典にはクインシーの子供たちが代わりに出席。名誉賞を受け取り、父の言葉としてこう伝えた。
「私がまだ若い作曲家だったころは、スタジオの売店でさえ、有色人種の顔を見ることはありませんでした。私の名前と貢献が、その進化に含まれていることをとても誇りに思います」
「この賞と名誉を、素晴らしい監督や伝説的な俳優のみなさん、そしてもちろん、この業界で私が70年かけて親交を深めてきた優れたソングライターや作曲家、ミュージシャンの方々と共有したいと思います。この瞬間も、そうした経験の数々も何にも代えがたいものです」
ラシダは、父の代わりにその賞を受け取ったことを誇りに思う一方で、出席するのは「難しい決断」であったと告白。「でも父の美しい人生とそのキャリアを祝福したいと思った」と説明した。
(BANG Media International/よろず~ニュース)