日本維新の会の藤田文武幹事長(43)が21日、国会内での定例会見で、兵庫県知事選(17日投開票)にSNSなどネットメディアが与えた影響について「私はプラスの面も非常にあると思う」と述べた。
SNSなどでのネット世論が、斎藤元彦氏(47)を強く押し上げた兵庫県知事選。藤田氏は「年々、選挙を経るごとにSNS、ネットメディアの影響の大きさというのは増しているというのは事実だと思う」とした。
テレビなど大手メディアの敗北という言説が、司会者やコメンテーターからも多く聞かれた。藤田氏は「マスメディアとネットメディアの影響の関係性が、選挙においてはけっこう混乱期、移行期になってきているという感覚はある」と振り返る。
さらに「必ずしも、大手マスメディアが伝えていることだけが真実の全てではない。そこに報道しない事実もあるし、間違った情報を大手の方が流すこともあるし、もちろんコメンテーターが少し常識を踏み外したということもあるということを、これまでは有権者の皆さんがただ受け取るだけだったのが、ネットメディアでそういうものを検証されたりする」と肯定的にとらえた。
一方で「今の社会で言うと、それが行き過ぎて誹謗中傷になり、ネットから転じてリアルで当事者に危害を及ぼすようなことがあるというのはある程度、是正が必要だとは思いますが、法規制で言うと非常に難しい。知恵を絞っていかないといけない」と、問題点も指摘した。
(よろず~ニュース・杉田 康人)