1994年12月3日にソニー・コンピュータエンタテインメントからPlayStation(以下、PS)が発売されてから、今年でちょうど30周年を迎える。この記念すべき日を機に、PSの歴史を振り返り、初代PSと同時に発売されたゲームソフト8本を振り返ろう。
PSは32ビットの処理能力を持ち、CD-ROM採用によって大容量データを扱えるようになったゲーム業界の革命児だ。この技術革新によりゲームの表現力は飛躍的に向上し、筆者をはじめ魅了されたユーザーも多い。その後、PSは世界中で1億台以上を売り上げることとなり、家庭用ゲーム機の代表的存在となった。
ただPSと同時に発売された8つのゲームに注目すると、意外なタイトルが並ぶ。8本のなかでもっともメジャーなタイトルといえば「リッジレーサー」(バンダイナムコエンターテインメント)だろう。アーケードから移植されたレースゲームであり、リアルな挙動と美しいグラフィックで人気を博した。家庭用ゲーム機では不可能とされていたレースゲームが、自宅で楽しめるようになった。
また美しいグラフィックといえば「A.IV. EVOLUTION A列車で行こう4」(アートディンク)も外せない。プレイヤーが鉄道会社のオーナーとなり、自らの街を発展させる楽しさが特徴の鉄道経営シミュレーションゲームである。車窓モード機能を使うと自分が作った街を電車に乗って眺めることができた。
麻雀ゲームとして多くのユーザーに支持された「麻雀ステーション MAZIN~麻神~」(サンソフト)も初期発売タイトルの1本だ。キャラクターをはじめポリゴンで表現されたビジュアルが印象的だ。
意外なタイトルといえば、個性的な父と娘、居候の青年が誘拐された母親を救出するために戦う「熱血親子」(テクノソフト)も有名だ。ベルトスクロールアクションゲームで、友人たちと集まって遊んだ記憶がある人もいるだろう。
名作シューティングゲーム「グラディウス」シリーズのパロディ作品である「極上パロディウスだ! DELUXE PACK」(コナミデジタルエンタテインメント)もPSと同時に発売されたソフトだ。自機も敵キャラもコミカルな見た目をしているのが特徴的だった。
ほかにも、一人称視点の3Dダンジョン探索アクションRPGである「クライムクラッカーズ」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)や、シンプルながらも奥深い戦略性が魅力の「麻雀悟空 天竺」(シャノアール)、球を転がすパズルゲーム「TAMA」(タイムワーナーインタラクティブ)も初期発売ソフトだ。
現在もPS5まで進化を続け、多くのユーザーに愛され続けているPS。そんなPSの初期発売ソフトをあなたはいくつ覚えているだろうか。実際に遊んだゲームもあるだろう。この機会に、当時の思い出を語り合うことも良いかもしれない。
(よろず〜ニュース特約ライター・夢書房)