戸籍謄本、印鑑証明書、パスポート…数々ある公的な証明書だが、今SNS上で大きな注目を集めているのは自身が独身であることを証明する「独身証明書」。
「日本国において発行される公的証明書の中で最も情けない証明書を得た」と件の紹介したのは村の子供さん（@I_have_a_bog）。
静岡県三島市長の名前で「当市の公簿によれば、上記のものが婚姻するにあたり、民法第732条（重婚の禁止）の規定に抵触しないことを証明する」とするこの証明書。
SNSユーザー達からは
「別に情けないとも何とも思わないけれど、こういう証明書がある事を初めて知りました。
この歳になっても、まだまだ知らない事がいっぱいあるなぁ。」
「重婚禁止の規定に抵触しないという遠回しな表記はまあまあ配慮を感じる。」
「無職証明書の方がきついと思う。」
など数々の驚きの声が寄せられている。村の子供さんに話を聞いた。
ーー今回、証明書を取得された経緯をお聞かせください。
村の子供：結婚相談所への登録の際に要求されたので取得しました。私自身が奥手で長らく恋人がおらず、フォロワーや知人が恋人を獲得する様子を遠いところからずっと眺めるばかりでした。
それでも結婚願望はあったので以前にはマッチングアプリを始めたのですが、奥手気質が故にろくにいいねも送ることもできずに実を結ぶことはありませんでした。
そんな中でフォロワーたちに「だったらもう結婚相談所しかない」と尻を叩かれていたところ、ちょうどフォロワーの1人が結婚相談所で働いていたので「知り合いが担当になるなら」と意を決して結婚相談所への登録をしたという経緯です。
ーー申込みから発行までの流れは？
村の子供：必要書類に住民票があったため、それと共に取得しようとまずは居住地の市役所に向かいました。さほど調べずに行政が発行する書類だとだけ認識していたので、当然発行できるものだと思ったままに受付の方に向けて「独身証明書が欲しいんですけど…」と尋ねたところ「本籍地じゃないと取れない」と返されて色々な意味で少し恥ずかしかったです。
結婚相談所による説明を対面で受けた際に受け取っていた書類の中に代理で独身証明書を取得してくれる業者の案内があったため、それを利用して取得しました。ネット越しで手続きできて3000円ほどの価格だったと思います。10日ほどで自宅に郵送されてきました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
村の子供：正直言ってウケ狙いのような文面を書いて投稿したのですが、フォロワーがちょっと盛り上がるくらいの想定でした。蓋を開けてみれば5.6万を超えるいいねが来て本当に驚きました。
引用によって始めて知ったのですが、独身証明書は国際結婚の際に求められることもあるみたいです。また、私個人としては「自らの力で恋人を作れなかった者が取得しに行く証明書」という認識があるために「情けない」という表現を使ったのですが、今回のポストへの反応では思いの外「独身は情けなくない」という引用が多かったです。引用された物だけ見ても過半数を少し超える程度の方は「独身は情けなくない」と思っているみたいでした。
一方で「情けない」と考えている人たちも相当数いました。婚姻率が下がりつつある令和の時代で、今後婚姻についてどのような価値観が主流になっていくのでしょうか。
◇ ◇
「結婚相談所に興味がある女性のみなさん、ぜひ登録して僕とお見合いしてください。お待ちしてます」と村の子供さん。もし婚活を考えている方がいればぜひ参考にしていただきたい。
（よろず～ニュース特約・中将タカノリ）