150年前にヨーロッパで着られていた「ヴィジット」がSNS上で大きな注目を集めている。
「【150年前のケープを縫ったら、優勝した】
こちらは1870年にフランスでつくられた『ヴィジット』という上着
ケープとジャケットが合体したような不思議な構造です
骨董屋で2万円くらいで投げ売りされており、丁寧に分解して型紙を起こし縫いあげました
そしたらまぁ、かわいい子ができたよ」
と自ら再現したヴィジットを紹介したのは衣服標本家の長谷川彰良さん(@rrr00129)。
ヴィジットとは19世紀、ヴィクトリア時代の女性が着用したアウターで、「Japanese Sleeve」と呼ばれた振袖風のスリーブが特徴。長谷川さんは当時実際に着られていたものを購入し、そこから型紙を起こしてこのヴィジットを製作したそうだ。
ヨーロッパと日本のセンスが融合した優雅なたたずまい。SNSユーザー達から
「アニメの葬送のフリーレンに出てきそうな衣装ですね」
「150年前って日本の江戸時代ぐらいだよね
すごいな」
「とても贅沢な布地の取り方‼️やはり贅沢なクラスの方々がお召になっただけの事はありますね〜✨」
など数々の驚きの声が寄せられるヴィジットについて長谷川さんに話を聞いた。
ーーヴィジットの魅力とは?
長谷川:なによりは現代にはない造形美です。150年前の西洋の造形なのに、一周回って令和の現在でも美しい!それはジャポニスムの文脈でつくられた衣服だからです。
ーーこちらのヴィジットは販売予定があるのでしょうか?
長谷川:型紙の販売を年に数回おこなっています。洋服そのものは、基本的には販売していません。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
長谷川:私の大好きなヴィジットに興味を持ってくれる方がいて嬉しいです。
◇ ◇
長谷川さんはSNS上で今回投稿したもの以外にもさまざまなヴィジットを紹介している。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)