弁護士の紀藤正樹氏が12日、自身のX（旧ツイッター）を更新。「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の会社社長野崎幸助さん（当時77）に覚醒剤を飲ませて殺害したとして、殺人罪に問われた元妻の須藤早貴被告（28）の裁判員裁判で、和歌山地裁（福島恵子裁判長）が同日、無罪を言い渡したことについて私見をつづった。
紀藤氏は、無罪判決の直後「無罪ですね。驚きました。覚せい剤入手方法と実際の使用の過程をどのように断定したのか、判決が早く読みたいです」と投稿。その後「続報を見ると裁判所が被告が覚醒剤を買ったことを『疑わしい』とした点で検察側の完敗です。そもそも被告が覚せい剤を入手しないと犯行が成り立たないからです」と解説した。
さらに「『覚醒剤を摂取させた方法』（犯行）が立証できないと言うレベルまで達していない以上は検察側としては控訴せざるを得ないように感じます（原文ママ）」との見通しを示した。
起訴状によると、須藤被告は2018年5月24日、和歌山県田辺市の自宅で、野崎さんに何らかの方法で致死量の覚醒剤を摂取させ、殺害したとされ、検察側は無期懲役を求刑していた。
（よろず～ニュース編集部）