大阪府泉大津市長選(15日投開票)に立候補し、3選を目指す無所属現職の南出賢一氏(44)との一騎打ちとなった政治団体・NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(57)が14日、同市内で最後の訴えを行った。
立花氏の立候補で、注目度が増す同市長選。期日前投票者数が、13日現在で前回の1.54倍になった。投票率が、前回2020年12月13日の37.8%から大幅に上昇する見込みで「かなり上がっている。投票率がたぶん58%、下手したら60%いく。60%いったら1.5倍以上なので、選挙に前回行ってなくて、行く人が1万2000人ぐらい増える。差が前回7000票くらいなので、60%超えてきたらワンチャン当選するんちゃうかという読みがあります」と、手応えを見せた。
2025年夏の参院選を見据える立花氏は「参院選(全国比例)で(政党要件を満たす)2%取れるというのは間違いなさそう。兵庫選挙区で出たら、3番目に入るんじゃないかという手応え。手応えはむちゃくちゃあるが、だからといって市長選で勝てる51%取れるかというのは、正直未知の部分。ただ、投票率が上がっていることはすごくうれしい」と、故郷の首長を決める選挙の盛り上がりを素直に喜んだ。
南出氏とも話をしたといい「これからも連携して行こうね、と。どっちが勝っても、一緒にやっていきましょうと。だから、僕は落選しても手伝いはするし、泉大津のPRをするからと。憎しみ合っているわけじゃないので、すごくいい選挙ができた」と明かした。
この日の演説の終盤では、涙声に。「できればこの泉大津市長になって、泉大津市民の喜ぶ顔…そして、泉大津であんなことができるんだったら俺たちの街でやってくれ、日本全国でやってくれっていうね。政治家が明るく元気にお金を稼いで来たら日本中もっと元気になる。きっと楽しい泉大津市になる」と訴えた。
立花氏は「泉大津って地元で生まれて、こんなに多くの人に声援してもらうっていうのはうれしいし、責任感も出てくる。何とも言えない感情ですよね」と感極まった。
泉大津市で過ごした日々を振り返りながら「子どもの頃から、本当に愛されて来なかった。だから、こういうキャラクターで来て。嫌われることも別に怖くないと思ってきたのが、最近は好きという人も多くなってきた。そういう意味では、すごく胸には熱くなるものはありますよね」と、目に大粒の涙を浮かべた。
この日、帰京する立花氏は「当選して、月曜日に泉大津に帰ってきます」と、支持者の声援に応えていた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)