読売新聞グループグループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄(わたなべ・つねお)さんが19日午前2時に、肺炎のため都内の病院で死去した。98歳。同社が公式サイトで発表した。葬儀は近親者のみで執り行われ、後日、お別れの会が開かれる予定となっている。
渡辺さんは1926年に東京で生まれ、東京大学文学部哲学科を卒業後、50年に読売新聞社入社。政治部記者として頭角を現し、ワシントン支局長、政治部長、論説委員長などを経て、読売新聞グループ本社代表取締役の主筆を務めた。政界に太いパイプを持つことで知られ、最後まで執筆活動を続けていた。
96年にはプロ野球・読売巨人軍のオーナーに就任。プロ野球界にも多大な影響を与えた。04年に球界再編問題が持ち上がった際には、当時のプロ野球選手会会長の古田敦也氏に対して「たかが選手が」と発言。歯に衣着せぬ物言いで波紋を呼ぶこともあった。
(よろず~ニュース編集部)