ATP世界シングルスランキングで日本人選手トップの69位(2024年12月23日の更新時点)につけるプロテニスプレーヤー・西岡良仁(29)が10日、コンディショニングブランド「TENTIAL」(テンシャル)を展開する株式会社TENTIALとユニホームサプライヤー契約を締結したと発表した。西岡はTENTIALが開発したウエアを着用して12日に開幕する全豪オープンに出場する。
17年に左膝前十字靱帯(じんたい)断裂のけがを負い手術を受けた西岡は、テニス以外にもさまざまなことを学ぶ必要性を感じ、投資についての勉強を始めた。投資を学ぶ中で友人から、18年に設立されたベンチャー企業であるTENTIALの中西裕太郎代表取締役CEOを紹介された。94年生まれの中西CEOは23年8月、ビジネス誌「Forbes JAPAN」が、世界を変革する未来のイノベーターの発掘を目的に30歳未満の人物を選出する「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」の一人に選ばれた人物。95年生まれの西岡とは同世代だ。西岡は会社設立初期から選手としてではなく、投資家としてTENTIALを後押ししていたという。
当初は投資家と企業という関係だったが、西岡は「長く現役生活を続けられるような試合用のユニホームをTENTIALとともに作りたい」と考えるようになった。西岡の思いを受けて、TENTIALとしては初の試みとなるウエア製作に挑戦。西岡へのヒアリングを重ね完成させた。
現時点では製品化の予定はないが、中西CEOは「今後、西岡選手から試合でウエアを着用する中でフィードバックをいただき、ブラッシュアップを重ね、コンディショニング向上や選手寿命の延伸をサポートできるユニホームを目指していきます」とさらなる向上を約束した。
西岡は、昨年12月にウェザーニュースの元人気キャスター・檜山沙耶(31)との結婚を発表。公私ともに新たなスタートを切った形だ。昨年の全豪はケガもあり初戦敗退だったが、23年にはベスト16入りしている。「去年けがしての出場で悔しい思いをしたので、今年こそは上位に食い込みたい。元々結果が出てた大会で相性が良い印象を持っているので、コンディションをしっかり作れればある程度勝っていける自信があります」と意気込んでいる。
(よろず~ニュース編集部)