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道重さゆみが“カリスマ”だった理由 毒舌キャラの裏にあったモー娘。愛 オワコン寸前から1位に

よろず~ニュース 2025年1月19日 22時2分

 モーニング娘。の元メンバーで現在はソロアーティストとして活動している道重さゆみ(35)が今年7月から8月にかけて開催予定のコンサートツアーをもって芸能活動を終了することが19日、分かった。所属事務所の公式サイトで発表された。

 道重は2023年12月に強迫性障害と診断されたことを公表。その後は仕事内容を制限しながら活動を続けていたが、事務所との相談を重ねた結果、活動終了という結論となった。

 同日に更新したブログでは、ライブの楽しさをつづる一方で「ここ数年は、ステージから降りて、1人になると途端に、不安感や恐怖心がなかなか頭から離れてくれず、日々、不安定な気持ちでした」と明かした。思うように仕事をできない現状に「もどかしさ」を感じるとともに、「活動を続けていくのは、難しい、限界だな、と感じるように」なり、決断に至ったという。

 1月19日は、オーディションに合格した道重が2003年にモー娘。に6期メンバーとして加入した日。自身とファンの記念日に思いを伝えた形だ。

 道重は多くのモー娘。OGの中でも“カリスマ”的な存在として見られている。グループ加入当初は「歌に音程があることを知らなかった」というほど歌えない劣等生メンバーだったが、トークのうまさでバラエティーで頭角を現し、最後は尊敬されるリーダーとなった。

 加入して最初のシングルは「シャボン玉」。「NHK紅白歌合戦」にも出演するなど、勢いのある時代だった。しかしその後、ジワジワと人気は下落。全盛期を経験した先輩が卒業し、グループを引っ張る立場となった時に抱いたのは「もう一度トップに」という思い。事務所に直訴してブログを始めるなど、あがきながら、なんとか露出をという思いでバラエティーに活路を見いだした。

 「自分が一番カワイイ」キャラとレスポンスのいい毒舌で活躍。表面的には自己中な言動がウケていたが、心にあったのは常にモーニング娘。への愛だった。番組出演時は必ず「道重さゆみ(モーニング娘。)」とグループ名を添えて、アピールを欠かさなかった。

 道重の活躍と、フォーメーションダンスが徐々に評価され、13年に「Help me!!」でチャート1位を獲得。その後、全盛期にもなかった5作連続1位という記録を打ち立てた。

 見事な復活劇を手土産に、14年にグループを卒業。横浜アリーナの卒業コンサートでは、足を痛めてしまったが、譜久村聖が花道を走って駆け寄る「フクムラダッシュ」という名シーンも生まれた。

 卒業後もバラエティーで活躍するかと思われたが、その後はモデルや自身のライブ活動に専念していた。“オワコン”寸前だったモー娘。を再び押し上げた道重の愛は後輩たちやファンにしっかりと浸透。道重が授けた「Happy大作戦」は今も続いている。

(よろず~ニュース編集部)

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